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【飲食ニュース】飲食店が選ぶ2024年のニュース1位は「円安・物価高騰」〜飲食店の38%はコロナ前の売上を超えるも、物価高による影響大〜 | テンポスフードメディア

【飲食ニュース】飲食店が選ぶ2024年のニュース1位は「円安・物価高騰」〜飲食店の38%はコロナ前の売上を超えるも、物価高による影響大〜

飲食ニュース

飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供する「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードは、飲食店ドットコム会員を対象に、今年のニュースや2025年の食トレンドに関するアンケート調査を実施いたしました。

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本調査について

調査概要

調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)

回答数:297

調査期間:2024年12月9日~2024年12月15日

調査方法:インターネット調査

回答者について

本調査にご協力いただいた回答者のうち67.3%が1店舗のみを運営しております。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は47.8%(首都圏の飲食店の割合は63.9%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されます。

調査結果について

飲食店経営・運営者が2024年のニュースで最も印象に残ったのは「円安・物価高騰」

まず、2024年のニュースで最も印象に残ったものを聞いたところ、最も多かった回答は「円安・物価高騰」(40.1%)で、次いで「令和の米騒動」(26.9%)、「過去最大の最低賃金アップ」(13.8%)という結果に。仕入れや人件費に直結する内容が上位にランキングする結果となりました。

▼飲食店経営者として、2024年のニュースで最も印象に残ったものは?(N=297)

上記回答のトップ3について回答理由を聞いたところ、下記のような意見が寄せられました。

<「円安・物価高騰」と回答した理由>

・値上げが仕入れ原価の高騰に追いつかない(長野県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・過去ここまで日々価格値上げの案内が来た事が無かった(東京都/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)

・今年1年食材の値上がり、それに伴う自店メニュー価格の見直しに本当に悩まされた1年でした。これは来年以降も続くとの事なので、大変不安です。(愛知県/カフェ/1店舗)

・経営者として考えるならお金の問題が直結するので人件費も含めた諸経費が高騰したことはもっとも印象に残ったニュースと言える (兵庫県/洋食/3~5店舗)

<「令和の米騒動」と回答した理由>

・普段から米は小売店で購入しているため、営業に必要なぶんが買えなくなるのではないかと実際に心配になった。(東京都/イタリア料理/1店舗)

・デリバリーで米を大量に使う為、かなりの大ダメージになるから。デリバリーは手数料が高い為、利益がほとんど出ない中..これ以上の仕入れ価格が上がるととてもじゃないがやっていけない。(福岡県/洋食/1店舗)

・毎日大量の米を消費する業種なので比較的安定していると思っていた米がほんの数ヶ月間で2倍以上にも値上がりし、入手しづらくなった衝撃はあまりに大きかった(大阪府/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)

・カレー屋なので米の価格上昇と品薄はモロに打撃を受けた。大盛・特盛料金の価格の見直しをせざるを得なかった。(千葉県/洋食/1店舗)

<「過去最大の最低賃金アップ」と回答した理由>

・賃金が上がると言う事はあらゆる物の値段が上がると言うこと。きっちり対応していかないとと考えました。(大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・高騰は非常に痛手。来年も同様な上げ幅ならば相当なダメージになる。 (大阪府/アジア料理/1店舗)

・食材費の値上げ、客単価の減少、客の買い控えの中、人件費の最低賃金が上がると確実に利益の減少になる。すなわち人を雇わず回していかねばならず、結果売上減少につながる負のループになっている(愛知県/カフェ/1店舗)

・毎年最低賃金が大幅に上昇してる中での過去最大の上げ幅だったため(兵庫県/専門料理/1店舗)

2024年の売上がコロナ渦前を超えた飲食店は38%

続いて、開店後6年以上の飲食店を経営している方に、直近6年間で売上が最もよかった年を聞いたところ、最も多い回答は「2019年」(38.8%)で、僅差で「2024年」(38.1%)という結果になりました。飲食店の売上がコロナ渦前に回復している飲食店が増加していることが見受けられます。

▼直近6年間で売上が最もよかった年は?(N=260)

 上記回答の年に売上が好調だった理由について聞いたところ、下記のような意見が寄せられました。特に2024年の売上が最も高いと回答した飲食店においては、物価高騰による値上げの影響が大きいようです。

<「2019年」と回答した理由>

・コロナ前だったので(大阪府/和食/11~30店舗)

・団体予約が多かった(福岡県/焼肉/1店舗)

・客単価の高い顧客がついており、全てが好調だったのが、2019年コロナの過剰対策でその顧客が離れ、全てがダメになったのが現在。(東京都/バー/1店舗)

・オフィス街に店があり、コロナ前の時代は宴会、飲み会の回数が多かったから。(愛知県/洋食/3~5店舗)

<「2024年」と回答した理由>

・コロナを機に、内装、外装、メニュー構成をリニューアルしたのが功を奏したため。(東京都/バー/1店舗)

・値上げによる要因が大きいですが、これまで以上に力を入れたSNSによる集客も大きいです。(神奈川県/焼肉/1店舗)

・決して好調というイメージはなく、物価高騰による値上げの結果、見かけの売上高が上昇した。利益は減少。(埼玉県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・コロナ融資の返済が出来ずに競合店が複数閉店し、当店に来客数が増えた。物価高騰で売価も少し上げたので売上高も必然的に上がった。(徳島県/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)

東京エリアで「2025年に食関連で盛り上がりそうな街」1位は「浅草・押上」

次からは2025年に関する質問をしました。まず、東京23区内で飲食店ドットコムが選出した17の街(※)の中で2025年に食に関して盛り上がりそうな街を聞いたところ、次のような結果となりました。

1位は「浅草・押上」(18.5%)。選定理由は圧倒的に「インバウンド需要の高さ」が挙げられたほか、「アクセスが良い」「新旧混在するエリアで特に新たなトレンドが生まれそう」という意見も見られました。

2位は「銀座」(17.5%)。「東京の中心」「国内需要とインバウンド需要の両方ありそうだから」「近隣の再開発に伴う新規店舗のオープンが予想される」などの意見がありました。

3位は「東京・日本橋」(8.1%)。「多くのビルの建設ラッシュで新たにできたオフィスが多い」「どんどん新しい店が増えてきている。SNSで宣伝しているお店が多く若者の目につきやすい。」「再開発が進み、人の流れが増えそうだから」など、再開発による活発化が多く挙げられました。

※グルメ雑誌等で取り上げられることの多い東京23区の17の街を選出

東京・日本橋、銀座、神楽坂、四谷三丁目、麻布十番、青山、渋谷、恵比寿、目黒、三軒茶屋、学芸大学、代々木上原、下北沢、浅草・押上、北千住、門前仲町・清澄白河、錦糸町

2025年に流行りそうな外食トレンドは「オールインクルーシブ」「ワンオペ営業」

続いて、2025年に流行りそうな外食トレンド(メニュー、業態、コンセプト等)について聞いたところ、人手不足の観点から下記のような意見が寄せられました。

<高級な食べ放題>

・オールインクルーシブ (東京都/バー/1店舗)

・高級食べ放題はこれから増えて行くのではないかと思う。 (福井県/洋食/1店舗)

・セルフ式、ビュッフェ式な人材不足をカバーする低価格帯、または食べ放題(お通しのおでんとか)がある店 (徳島県/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)

<ワンオペ営業>

・ワンオペ店 (東京都/イタリア料理/1店舗)

・ワンオペで営業する極めて小規模なお店が増えると予測する (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・多くの店が人件費の高騰などで接客の機会を減らす方向が多いので、濃厚な接客を提供できるような店 (長野県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

また昨年から継続して、インバウンド需要の高まりによるインバウンドを対象にしたメニューや、昭和リバイバル、健康志向、低価格などのキーワードが挙げられました。

<インバウンド向けメニュー>

・海外の方に受けそうな和食 (東京都/バー/1店舗)

・海外の観光客向けの和食。 (千葉県/和食/3~5店舗)

・インバウンドに特化した焼肉・寿司など日本の肉・魚が食べられ、高単価なお店 (東京都/和食/1店舗)

<昭和リバイバル>

・100年続く様な原点回帰の居酒屋業態をを新世代が運営する店 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)

・原点回帰に基づいて昭和時代に流行った食・お酒類がトレンド化する (東京都/バー/1店舗)

・昭和世代のリバイバルメニュー。喫茶・カフェドリンクではなく、サンドイッチとかホットケーキとか?? (広島県/カフェ/6~10店舗)

<健康志向>

健康志向などは和洋に関係なく上がって来るかとは思います。物価上昇や人件費高騰により、存続できる会社の倒産も今までよりも多くなるかと予想しています。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

健康志向 (愛知県/カラオケ・パブ・スナック/1店舗)

<低価格メニュー>

薄利多売の安メニュー (大阪府/アジア料理/1店舗)

リーズナブルに酒とつまみ、定食ニーズを満たす業態 (千葉県/カフェ/1店舗)

低価格チェーンの復活 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/31~50店舗)

メニュー考案のヒントとなる情報源、最も多いのは「飲食店巡り」と「Instagram」

最後に、メニュー考案のヒントとしてどのような情報源を活用しているか聞いたところ、最も多かったのは「飲食店巡り」(49.2%)、次いで「Instagram」(42.4%)「グルメ系雑誌・Webメディア」(42.1%)と言う結果になりました。SNSの中でも特にInstagramは、「TikTok」(8.4%)や「X(旧Twitter)」(14.5%)に比べて圧倒的に活用されていることがわかります。

▼メニュー考案のヒントとして活用している情報源は?※複数回答(N=297)

まとめ

出典:飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)https://www.inshokuten.com/research/company/

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#飲食ニュース #円安 #物価高騰

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