「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードは、飲食店ドットコム会員を対象に、冬対策に関するアンケート調査を実施いたしました。
※記事制作20年以上の担当者が、あなたのお店の良さをインタビューで聞き出して記事を作成します!あなたのお店を記事にして毎月6桁のユーザーが訪問する、全国の飲食店を応援するフードメディア「テンポスフードメディア」に掲載しませんか?上記ボタンをクリックし、詳細をぜひご覧ください。
また、不明点などお気軽に下記ボタンからお問合せください!
目次
調査について
■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:337
調査期間:2024年11月27日~2024年12月2日
調査方法:インターネット調査
■回答者について
本調査にご協力いただいた回答者のうち71.2%が1店舗のみを運営しております。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は49%(首都圏の飲食店の割合は64.7%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されます。
調査結果について
飲食店の約77%が冬専用メニューを提供。最も多いのは「旬の食材を使った料理」と「煮込み料理」
まず、冬専用メニューを設けているかについて聞いたところ、最も多い順に「旬の食材を使った料理」(26.4%)「煮込み料理」(24.3%)という結果になりました。その次に多かったのは「特に冬メニューは設けていない」(23.7%)でした。
▼冬専用メニューを設けていますか?(複数回答)(N=337)
24%の飲食店が2024年の冬メニューの提供開始時期を後倒し
続いて、冬メニューを提供している飲食店(N=257)に対して、今年の冬メニューの提供開始時期について聞きました。最も多かった回答は、「昨年と同じ時期に開始」(56.0%)で、続いて「去年より遅い時期に開始」(24.1%)、という結果に。今年は11月の気温が比較的高かったこともあり、冬メニューの開始時期が遅れていることが考えられます。
▼2024年の冬メニューの開始時期は?(N=257)
飲食店の43%が気温の下がる日は「売上が下がる」と回答するも、60%は天気予報を営業計画に活用していない結果に
次に、気温が下がる日の売上の変化について聞いたところ、「特に変わらない」(43.9%)と僅差で「売上が下がる」が(43.0%)という結果になり、逆に「売上が上がる」と回答した飲食店はわずか7.4%という結果になりました。
一方で、売上予測や仕入れに際して天気予報(気温など)を確認するかについて聞いたところ、「確認するが、計画には反映させていない」(47.2%)、「確認していない」(12.8%)と合わせて60%の飲食店が天気予報を運営計画には活用していないことが明らかになりました。
冬に最も売上が上がるメニューは「ホットドリンク」「煮込み料理」
続いて、冬に最も売上が上がるメニューについて聞いたところ、最も多かったのは「ホットドリンク」(26.4%)、次に「煮込み料理」(21.4%)、「鍋」(19.9%)という結果になりました。
▼冬に売上が上がるメニューは?(N=337)※複数回答
自慢の冬メニュー
さらに、自慢の冬メニューについて具体的に聞いたところ、さまざまな意見が寄せられました。
<ホットドリンク>
・ホットウイスキー (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・ホットチョコレート (兵庫県/カフェ/1店舗)
・エッグノッグ (東京都/バー/1店舗)
・自家製アーモンドミルクのチャイティー(東京都/その他/1店舗)
・ホットワイン (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・ホットバタードラム・ブラッディブル (熊本県/バー/1店舗)
・女将がつける本日のオススメお燗酒 (東京都/その他/1店舗)
<煮込み料理>
・牛すじ赤ワイン煮込み (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)
・変わりおでん (大阪府/イタリア料理/1店舗)
・牡蠣のクリーム煮込み、牡蠣のチゲ煮込み (東京都/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)
・肉豆腐 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)
・チキンとミックス茸のクリーム煮 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)
・肉じゃが、筑前煮 (宮崎県/和食/1店舗)
・TOKYOーXと東京野菜のノルマンディー風煮込み (東京都/フランス料理/1店舗)
・カスレ (埼玉県/その他/1店舗)
<鍋>
・海鮮鍋 (兵庫県/その他/1店舗)
・出汁を使った鍋全部。特にうどんすき、出汁しゃぶが人気 (兵庫県/そば・うどん/1店舗)
・もつ鍋 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・ラムシャブ (神奈川県/焼肉/1店舗)
・チムチュム (大阪府/アジア料理/1店舗)
・金目鯛のしゃぶしゃぶ (静岡県/専門料理/3~5店舗)
<スープ・汁物>
・ぐつぐつアツアツのお肉とろけるビーフシチュー 赤ワインでなく日本酒で作るごはんに合うビーフシチュー (東京都/洋食/1店舗)
・ハッシュドビーフ、豚汁 (東京都/カフェ/2店舗)
・アクアパッツァ (神奈川県/カフェ/1店舗)
・クラムチャウダー、オニオングラタンスープ (東京都/バー/3~5店舗)
<旬の食材を使った料理>
・フグ・カキ・カニ等、冬食材を中心としたコース (兵庫県/和食/1店舗)
・鹿肉のロースト ベリーソース (東京都/イタリア料理/1店舗)
・たら白子バター焼き 寒鰤の燻製タタキ (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・鱈白子や鮟鱇、あん肝、寒くなると美味しくなる根菜等を使用して、お任せのフレンチコースに仕立てております。(東京都/フランス料理/1店舗)
<イベント関連メニュー>
・クリスマス用チキン、年末用オードブル (長野県/中華/1店舗)
・クリスマスに合わせ、稀少な珈琲豆を蔵出しした珈琲メニュー (大阪府/カフェ/1店舗)
・クリスマス限定スイーツ (東京都/バー/1店舗)
・クリスマス用ローストビーフ (大阪府/テイクアウト/1店舗)
<オーブン料理>
・キッチンカーでのスパゲティグラタン(千葉県/イタリア料理/2店舗)
・チキンのグラタン (東京都/バー/1店舗)
・真鱈白子とズワイガニのグラタン (東京都/イタリア料理/1店舗)
・とろりチーズのパングラタン。こってりとしたクリーム系やチーズ系がよく出る。(東京都/イタリア料理/1店舗)
<香辛料を使った料理>
・生姜たっぷり豚肉と野菜のお鍋 (埼玉県/バー/1店舗)
・牡蠣の唐辛子炒め (東京都/中華/1店舗)
・ホルモンチゲ (東京都/お弁当・惣菜・デリ/6~10店舗)
・自家製七味ラー油を使った担々麺、麻辣餃子 (神奈川県/ラーメン/1店舗)
・薬膳火鍋 (埼玉県/中華/31~50店舗)
<あたたかいデザート>
・ダッチベイビー (埼玉県/その他/3~5店舗)
・オーダーが入ってから焼き上げるパンケーキ (神奈川県/カフェ/6~10店舗)
・アップルパイ(神奈川県/カフェ/1店舗)
・コーヒーぜんざい (愛知県/カフェ/1店舗)
・フォンダンショコラ(東京都/カフェ/2店舗)
年末年始の予約状況は、42%が昨年と同程度、22%は不調と回答
次に、忘年会・新年会の今年の予約状況を昨年と比較して聞いたところ、最も多い42.1%が「同じ程度」と回答。好調と回答したのは「やや好調」(12.5%)、「非常に好調」(3.6%)の合計16.1%、不調と回答したのは「やや不調」(13.9%)、「非常に不調」(7.7%)の合計21.6%という結果になりました。
▼昨年と比較して、今年の忘年会・新年会(年末年始)の予約状況は?(N=337)
予約状況について、それぞれの要因を聞いたところ、下記のような意見が寄せられました。
去年より好調な店舗は、「団体客の予約が戻った」「景気が良くなっている」などの世相の変化や「メニューのリニューアル」「お客様へのアプローチ強化」など店舗側の努力が多く見られました。
一方で不調な要因は、「景気が悪い」「忘年会や新年会のニーズが減っている」などの声が多く寄せられました。
<昨年より好調な要因>
・認知度が上がった (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・口コミの高評価が増えた事 (東京都/イタリア料理/1店舗)
・固定客が忘年会の予約を入れてくれるようになった。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・コロナ明けの昨年は様子見の感じがあったが、今年は団体予約が増えている。 (東京都/専門料理/6~10店舗)
・景気が上向いているから (埼玉県/イタリア料理/6~10店舗)
・夜のセットメニューを新しくした (東京都/洋食/1店舗)
・自らお客様にお声がけして予約をいただいた。その分去年より忘年会の予約が取れた。 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
<昨年より不調な要因>
・団体予約の減少。当店は郊外店舗にあり、繁華街の活気におされている気がする。(岡山県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・幹事さんの出だしの遅さ (東京都/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)
・アプローチが遅かったから (愛知県/居酒屋・ダイニングバー/101店舗以上)
・例年よりも連休が長いため、遠出する人が多いのかなと思っている。 (千葉県/焼肉/3~5店舗)
・生活用品など全てにおいて値上げしているので外食に使う金額を抑えている傾向にある。 (愛知県/イタリア料理/1店舗)
・忘年会、新年会を行う人が少なくなった。 (愛知県/和食/1店舗)
・街全体の景気が冷えている (東京都/その他/1店舗)
・全くわからない。それが問題 (東京都/イタリア料理/1店舗)
さらに、今年の忘年会・新年会(年末年始)商戦を盛り上げるために、取り組んでいること・工夫していることを具体的に聞いたところ、下記のような回答が寄せられました。
<メニューの充実>
・コース内容の充実。飲み放題時間の延長クーポンなど (岡山県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・食べ放題メニュー充実。 (東京都/専門料理/6~10店舗)
・鮮魚をお客の目の前でさばき振る舞う (東京都/バー/1店舗)
・福袋販売や期間限定商品の販売 (神奈川県/その他/31~50店舗)
・お節料理の販売 (神奈川県/洋食/1店舗)
<SNS、DM等での告知>
・常連さんへアプローチ、ダイレクトメール発送 (兵庫県/和食/1店舗)
・早めの店頭やSNSでの告知(千葉県/焼肉/3~5店舗)
・地道に既存のお客様へのご案内とポスティング (埼玉県/その他/3~5店舗)
・SNSにて、写真や動画の掲載を積極的に投稿。おせちに関しては、フライヤー製作とポスティングを実施。 (東京都/フランス料理/1店舗)
・インスタで食材入荷のお知らせ (東京都/洋食/1店舗)
・近隣企業へのDM送付 (神奈川県/洋食/3~5店舗)
<イベントの開催>
・新年に占いイベント (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・クリスマスの一点集中 (兵庫県/専門料理/1店舗)
・予約を頂いたお客様に簡単なアンケートをとり、アニバーサーリー等のイベントやメニューを提案(北海道/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・年明けが厳しくなるのでイベントを検討中 (長野県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・1〜3日は子供向けの年始イベントを実施 (東京都/カフェ/2店舗)
<クーポン・割引>
・早割り (大阪府/アジア料理/1店舗)
・幹事の分無料にしている。 (岐阜県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・一ヶ月前迄に予約だとお一人あたり500円割引、幹事さん無料など (福岡県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・周年記念割引を実施 (京都府/バー/1店舗)
<営業時間の変更>
・おせち料理と正月元旦から営業 (東京都/フランス料理/1店舗)
・カフェ業態のため、「会」としての戦略はないが、年末年始の営業時間を長く設定し集客数を上げる戦略を打ち出す。 (神奈川県/カフェ/6~10店舗)
・周りの店が休んでいる時にこそ営業する。 (東京都/フランス料理/1店舗)
<有料広告の利用>
・広告強化 (北海道/フランス料理/1店舗)
・広告宣伝費をかける (東京都/フランス料理/1店舗)
・今までやっていなかった飲み放題のメニューを作り有料のサイトでアピール(東京都/中華/1店舗)
・新聞広告、チラシ作成 (長野県/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)
飲食店の2024冬の節電・空調対策
最後に、電気代の高騰に関して、店内を暖かく保つために工夫されていることを具体的に聞いたところ、下記のような回答が寄せられました。
<備品・気配り>
・ひざ掛けの用意 (東京都/洋食/1店舗)
・温かいおしぼりを出す (東京都/フランス料理/1店舗)
・ドアをきっちり閉めるようにしている (兵庫県/専門料理/1店舗)
<内装の防寒対策>
・カーテンを厚くした (東京都/バー/1店舗)
・店舗屋根裏に断熱材をはった (兵庫県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・ビニールシートなどで、保温効果を高める。 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・自動ドアのセンサーを狭め、ドアにかなり近づかないと開かないようにした。(埼玉県/カフェ/1店舗)
・店舗入口まわりの隙間風対策 (岡山県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
<暖房・送風機器等の追加購入>
・サーキュレーターを回して全体的に暖房が行き渡るようにしている。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・売り場の足元には人感センサー付きのヒーターを設置 (兵庫県/カフェ/1店舗)
・トイレは感知式センサーのついたファンヒーターを設置しています。 (東京都/和食/1店舗)
・エアコンの使用を抑え、石油ファンヒーターを導入 (新潟県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・加湿器の導入 (東京都/カフェ/1店舗)
<節電>
・営業時間外のエアコン使用を減らす (大阪府/カフェ/1店舗)
・コンセントをまめに抜いておく (奈良県/カラオケ・パブ・スナック/1店舗)
・お客人数で室温が上がるためこまめに温度を変える。 (東京都/バー/1店舗)
・電力・ガス会社の切り替え (東京都/中華/2店舗)
・省エネエアコンに入れ替えた。 (東京都/ラーメン/2店舗)
・空調機の定期清掃 (東京都/ラーメン/2店舗)
<メニューの工夫>
・火を使って提供する商品を増やした (愛知県/居酒屋・ダイニングバー/101店舗以上)
・蒸し器の利用 (兵庫県/専門料理/1店舗)
・ガスコンロの料理 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)
お燗器を使っていると水蒸気で湿度が上がるので、自然と保温になります (東京都/和食/1店舗)
・温菜を1人用土鍋で提供 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
まとめ
出典:飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ(https://www.inshokuten.com/research/company/)
#飲食ニュース #アンケート #年末年始 #冬メニュー