飲食店を経営する上で、利益率は経営の健康状態を把握する重要な指標の一つです。しかし、利益率の計算方法や理想的な水準について、正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。本記事では、飲食店の利益率の基本的な計算方法をわかりやすく解説するとともに、どのくらいの利益率を目指すべきか、その目安についても詳しくご紹介します。利益率を正しく理解し、健全な経営を実現するための第一歩を踏み出しましょう!
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目次
利益率の計算方法
利益率には、以下の5種類があります。
売上総利益率(粗利率)
売上高総利益率= 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
売上から原価(食材費など)を差し引いた後の利益率を指します。
食材費の管理やメニュー価格設定の適正さを判断する際に有用です。
ただし、売上総利益率は景気の影響を受けやすいと言われており、景気が悪い時期には売上総利益も下がる傾向にあります。
営業利益率
売上高営業利益率= 営業利益 ÷ 売上高 × 100
売上から原価や人件費、家賃、広告費などの管理費を差し引いた後の利益率です。経営全体の効率性を測る指標です。
営業利益率から、企業の本業の利益・収益力がわかります。
経常利益率
売上高経常利益率= 経常利益 ÷ 売上高 × 100
営業利益に加え、利息収支や投資収益などの営業外収益を反映した利益率です。財務管理の状況を総合的に見るための指標となります。
企業の通常の経営活動の利益がわかります。
売上高税引前当期純利益率
売上高税引前当期純利益率= 税引前当期純利益 ÷ 売上高 × 100
売上高税引前当期純利益率は、売上高に対する税引前当期純利益の割合です。経常利益から特別損失を差し引き、特別利益を加えた利益額です。法人税等を控除する前の利益の額を指しており、税金や特別損益を含むため、最も包括的な利益率といえます。
売上高当期純利益率
売上高当期純利益率= 当期純利益 ÷ 売上高 × 100
売上高当期純利益率とは、売上高に占める当期純利益の割合です。
税引前当期純利益から法人税等を差し引いた残額を表します。
売上高当期純利益率の算出で当該事業年度の最終的な利益率です。
利益率の状況
経済産業省の調査によると、2020年の主要産業の売上高営業利益率は3.2%、売上高経常利益率は5.0%となりました。
産業によっても利益率は異なります。
売上高営業利益率(%) | 売上高経常利益率(%) | |
製造業 | 3.4 | 6.5 |
卸売業 | 2.0 | 3.4 |
小売業 | 2.8 | 3.1 |
合計 | 3.2 | 5.0 |
まとめ
売上総利益率や営業利益率など5種類の利益率の計算方法を解説しました。利益率を正しく理解し、指標とすることで、健全な経営を実現しましょう!
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