屋号の名前の由来は、「おいしいこと・楽しいこと・ときめくこと」を大切にしたい。と、店主の稲田さんの思いから名づけられた「ラーメン三原色」さん。
池袋駅から徒歩15分、住宅街のマンションの一角にあるお店は、のれんからもセンスの光る、カウンター5席の行列必至な人気店です。
看板メニューの塩そばは、稲田さんが試行錯誤して生み出された麺によく馴染む味わい。
その味を求めてお客様が後を絶たない、そんな人気店に上り詰めた「ラーメン三原色」さんの開業までの経緯、苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソードや成功に至るまでの秘話をお聞きしました。
目次
開業までの経緯
ラーメンとの出会い
デニーズや居酒屋など、飲食店でのアルバイトをしていた稲田さん。
20歳の頃にバイト先の店長さんがフランチャイズをやるから店長をしないかということで、そのころ住んでいた神奈川から東京の赤羽に移動し、居酒屋をやっていました。
その後も大塚などでやっていたそう。
そんな中、2014年くらいに、目白の居酒屋のお昼営業でラーメンをやろうかということになり、そこで店長をしていた稲田さんはラーメン作りに関わることになりました。
それが、稲田さんとラーメンとの関わりの始まりでした。
ラーメンを始めてからイベントとかに呼ばれて出るようにもなりました。
しかし、稲田さんは、フランチャイズの一つとしてあった「介護の仕事」に移動することになりました。
介護職からラーメン屋への転身
そういう経緯で飲食業から離れ、2021年、介護の会社が違う会社に売却され、元々いたフランチャイズの所属ではなくなってしまったそう。
今度はその新しい会社で介護の仕事をしている時に、前の会社でラーメン部門を立ち上げた人と呑んで話していると「やりたいことをやらないと身が持たないよ」というような話をされました。
その一言で「じゃあやるか!」と思い立った稲田さん。
その話をした相手がラーメン業界に詳しい人で、肉とか物件とかの事情をよく知っていて、「昨日の話やらせてください!」と次の日に電話をしたら本人は覚えていませんでした(笑)と稲田さんは語る。
それが、2021年11月の事でした。
2022年1月1日から既存の店があったところをそのままついで開店していました。
その頃はまだ「三原色」という名前ではやっておらず、インスパイア二郎系のラーメンでした。
そこで練習というわけではありませんでしたが、下地をしっかり作って、2022年4月29日に「三原色」としてオープンしました。
一番人気メニュー:特製塩そば 1,200円(税込)
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苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソード
人を育てる難しさ
まずは本当に難しくてできず、今も苦労しているのが、「自分に続くNo.2の人材を作れない」ということだそう。
人を育てることが出来ないというのが悩み。だと稲田さんは話します。
そんな理由もあり、カウンター5席というワンオペで出来る席数での営業をしているとのこと。
しかし、うれしい悲鳴ではありますが、忙しくなってきてしまっているそうで、1日10回転くらいしてあっという間に終わってしまう毎日。
「人材の育成をしたいな」というのが苦労でもあり、悩みなのだと稲田さんは語ります。
失敗したこととしては、「お恥ずかしい話ではありますが」と前置きをして、「急にラーメン屋をやりたくなったので、資金がなく、この店は改装もしていないんです」と稲田さんは語ってくれました。
壁を自分で塗るなど出来ることは全部自分でやったそう。
今、何が問題かというと店が小さいということ。
上手くお金を借りて、改装をしてもう少し大きくできたらいいなと考えているそうです。
来店してくださるお客様に支えられて
失敗の乗り越え方としては、「ありがたいことに人が来てくれている」ことだと稲田さんは語ります。
1日2回とか来てくれる人がいる。
ご支持をいただいているのかなということで頑張れる。
「この仕事でよかったのかなと思う」と稲田さんは力強く語ります。
カウンター5席なので1日10回転くらいする日々だそうです。
開業してみてはじめてわかったこと
「もったいない」の精神で
18年前、東京に来た時にお世話になった社長さんは厳しい方でした。
よく「もったいないよ」「すべてがお金だからね」と言っていた言葉が今すごくしみ通っているんです、と稲田さんは言う。
ケチになるというか、すべてがもったいなく思えてくる。
「なにかとお金がかかるな」と思うんです。
原価もどんどん上がっていて、「今、痛感しています」と稲田さん。
厚めに切ったチャーシューを炙って香ばしく仕上げます。
来店してくれるお客様がいることを励みに一杯一杯丁寧に仕上げます。
テンポスとのかかわり
以前池袋にあった店舗に何かと行っていたそう。
「行けばとりあえず何とかなる」とお話してくださいました。
また池袋店ができればなと、思っています。とご要望も頂きました。
物件紹介のメルマガにも登録していただいているとのことです。
今後の展望・開業する方へのメッセージ
展望は、「もう少し大きい店に移動したいなと思っている」と語り、「そのためにはNo.2を育てないといけない」と力強く語る稲田さん。
「カップラーメンになりたい!どうやってなっているのか知りたいですね(笑)」と夢も語ってくださいました。
「やりたいことはたくさんあります。」と力強いお言葉もいただきました。
開業する方へのメッセージとして、まだ2年そこそこなので、おこがましいですが、と謙遜(けんそん)しつつ、「本当にやりたい人は早くした方がいいです。若いうちにやりたいと思ったらすぐ動くことが大事ですね」と真っすぐ語ってくださいました。
稲田さんは今38歳でほぼ休みなしでやっています、とのこと。
たまにホールや洗い物なんかをしてもらう人は入れているものの、味なんかはすべてワンオペなのだそう。
そんな風に働くのも、若いうちでないと難しいので、「やりたい人はやる」「悩んでいるうちにやった方が良い」と語る稲田さんは、「今、すごく楽しいです」と話を締めて下さいました。
オシャレなのれんが目を引く店構え。
まとめ
「おいしいこと・楽しいこと・ときめくこと」を大事にして、美味しいラーメンでお客様を魅了する「ラーメン三原色」さん。
「やりたいことをやった方が良い」というアドバイスをもらい、「じゃあやるか!」と勢いで開業を決めた稲田さん。
開業当初は資金もなく、自力で改装などを行いましたが、来店してくれるお客様のおかげで「ご支持をいただいているのかな」という思いで今日までやってこられたと聞かせて頂きました。
人材育成の難しさもお話してくださいましたが、ワンオペでほとんど休みなく働き続けるのは若いうちでないとなかなか難しくなってくるのだと思います。
稲田さんは「若いうちに、やりたい!と思った時に、悩んでいるうちにやってしまったほうがいい」とも教えてくださいました。
「悩むより行動!」これは今まさに開業を目指すみなさんには響く言葉となったのではないでしょうか。
体力的にも、やって試行錯誤をするためにも、早めに決断をして、やってみて、失敗をしてしまっても、またやり直せるだけの余裕をもって開業を目指すのが最適なのかもしれません!
テンポスではそんなみなさんのサポートをするべく、さまざまな視点からラーメン店の開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
#開業 #出店 #ラーメン三原色
#取材協力
店名:ラーメン 三原色
店主:稲田 勇貴 様
住所:東京都豊島区池袋本町2-13-13 エスカイア池袋 1F
TEL:予約不可