飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
秋の季節を感じられる食材を使用した「松茸の土瓶蒸し」をご存じの方がいるのではないでしょうか。
「土瓶蒸し」とは、名前の通り土瓶を器にして作る蒸した料理です。土瓶に一番だしを注ぎ、松茸やハモ。さらに、三つ葉などの具材を加えて蒸し上げる、風味豊かで上品な味わいを感じられる料理です。
懐石料理では秋の風物詩として、お椀料理(吸い物)代わりに提供されていることが多いです。
今回は、秋の味覚を楽しむ!!秋が旬の食材を使用した「松茸の土瓶蒸し」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
※記事制作20年以上の担当者が、あなたのお店の良さをインタビューで聞き出して記事を作成します!あなたのお店を記事にして毎月6桁のユーザーが訪問する、全国の飲食店を応援するフードメディア「テンポスフードメディア」に掲載しませんか?上記ボタンをクリックし、詳細をぜひご覧ください。
また、不明点などお気軽に下記ボタンからお問合せください!
目次
「土瓶蒸し」の歴史
土瓶蒸しは、日本の伝統的な料理法であり、秋の味覚である松茸を使用した料理として知られています。
歴史は、室町時代にさかのぼり、茶道や懐石料理とともに発展してきました。土瓶蒸しは、陶器でできた小さな土瓶を用いて具材を蒸し、出汁とともに味わう料理です。
もともと、土瓶は茶道でお湯を沸かすために使われていましたが、食材を蒸すための器としても、利用されるようになりました。
懐石料理の一環として登場した土瓶蒸しは、シンプルながらも繊細な味わいが特徴的で、出汁の風味を最大限に引き出す調理法です。
特に、松茸やハモ、銀杏など、季節の高級食材を用いることが多く、秋の訪れを感じさせる料理として日本の食文化に根付いています。
土瓶蒸しは、具材の香りやうまみを凝縮した出汁を楽しむ料理で、ふたを開けた瞬間に立ち上る香りが魅力の一つです。
一般的には、薄口しょうゆやお酒、出汁をベースにしたスープとともに提供され、具材のうまみを存分に堪能できます。
松茸は秋が旬の食材?
松茸は、秋が旬の食材なのでしょうか?結論から言うと、松茸は秋が旬の食材です。
松茸は、特に日本において高級な食材として古くから珍重されており、その香りと風味は「秋の味覚」として多くの人に愛されています。
松茸の収穫時期は地域によって異なるものの、一般的には9〜11月にかけてが、もっともよい時期だといわれています。
特に、日本の本州や四国、九州の一部では、秋の初め頃に松茸が自然発生し、収穫が行われます。
松茸は、特定の種類の赤松や黒松などの松の木の根に共生する菌類で、環境条件が非常に厳しく、適切な温度や湿度がそろわないと発生しにくいことから、非常に希少な存在として扱われています。
松茸は、古くから秋の味覚として親しまれてきました。その香り高い特性から、いろいろな料理に利用されており、特に土瓶蒸し、松茸ご飯、焼き松茸などが人気です。
松茸は加熱することで、さらに芳香(ほうじゅん)が際立つため、シンプルに焼いて食べることが一般的です。
また、鍋料理やお吸い物に入れて、香りと味わいを楽しむことも多く、秋の食卓に欠かせない食材です。
松茸の香り成分として、マツタケオールという化合物が主に含まれており、この成分が松茸特有の芳醇な香りを生み出しています。
特に、新鮮な松茸ほど香りが強く、日本国内で採れる「国産松茸」は、品質の高さから高価で取引されています。
一方で、近年では輸入松茸も多く出回っており、韓国や中国、カナダなどからも松茸が輸入されているものの、国産松茸とは風味や香りが若干異なるのです。
松茸の旬である秋の時期には、日本料理店や家庭でもいろいろな松茸料理が楽しめます。
季節感を大切にする日本の食文化において、松茸はまさに秋を象徴するぜいたくな食材です。
「松茸の土瓶蒸し」をおいしく食べるには?
松茸の土瓶蒸しをおいしく食べるには、どうしたらよいのでしょうか。
ここでは、松茸の土瓶蒸しをおいしく食べるポイントについて紹介していきます。
主に以下のポイントがあげられます。
・香りを最大限に楽しむ
・具材の食感と味のバランスを楽しむ
それぞれ詳しくみていきましょう。
香りを最大限に楽しむ
一つ目は、香りを最大限に楽しむことです。松茸の最大の魅力は、独特で芳醇な香りです。
土瓶蒸しは、ふたを開けた瞬間に立ち上る蒸し上がった香りを楽しむ料理です。そのため、食べる際は、香りをじっくり堪能することが大切です。
土瓶のふたを開け、ゆっくりと鼻を近づけて、松茸の香りを吸い込んでみてください。
松茸は、高温で加熱されることで、香りが一層際立つため、蒸したての瞬間を逃さずに味わうのがポイントです。
また、出汁にも松茸の香りが移っているため、具材に手をつける前に出汁を一口飲むことで、その香りと風味のバランスを感じ取れるでしょう。
具材の食感と味のバランスを楽しむ
二つ目は、具材の食感と味のバランスを楽しむことです。松茸の土瓶蒸しは、松茸以外にも、ハモや海老・銀杏・鶏肉などが入っており、それぞれの具材が出汁にうまみを加え、全体の味を引き立てています。
これらの具材と出汁、松茸の風味のバランスこそが、松茸の土瓶料理の醍醐味(だいごみ)です。
具材は、ひとつずつゆっくりと味わいながら食べることが重要です。たとえば、海老の甘味や、ハモのふんわりした食感。
銀杏のほろ苦さなど、各具材の個性を楽しみつつ、松茸の香りと一緒に味わうことで、全体の調和が感じられます。
食べる順番も重要になってきます。まずは出汁を味わい、その後に軽めの具材から食べ始めることで、松茸の風味や他の具材のうまみが口の中で重層的に広がります。
全体を通して、秋の季節感を大切にしながら、一口一口ゆっくりと楽しむことが「松茸の土瓶蒸し」をおいしく食べるための秘訣です。
松茸の土瓶蒸し作り方
ここでは、松茸の土瓶蒸しのレシピについて紹介していきます。
主に以下の材料や作り方があげられます。
材料(2人分)
・松茸:2本
・鶏肉:50g(ささみやもも肉が適しています)
・海老:2尾(殻と背わたを取る)
・銀杏:4個(殻を剥き、ゆでておく)
・三つ葉:適量
・すだち:2切れ
出汁
・水:500ml
・昆布:5g
・鰹節:10g
・薄口醤油:大さじ1
・お酒:大さじ1
・塩:小さじ1/4
作り方
出汁を作る
まず、出汁の準備をします。鍋に、水500mlと昆布を加え、弱火でゆっくり加熱します。沸騰直前に、昆布を取り出し、鰹節を加えて数分煮出します。
火を止め、鰹節をこして、出汁を準備します。
出汁に、薄口しょうゆ・酒・塩を加えて、味を調えます。薄味にし、具材の風味が引き立つようにしましょう。
具材の準備
松茸は、汚れを軽く布巾で拭き取り、適当な大きさに手で裂きます(包丁で切るよりも香りが引き立ちます)。
土瓶に具材を入れる
土瓶に松茸・鶏肉・海老・銀杏を均等に分けて入れます。その後。上から出汁を注ぎます。最後に三つ葉を加え、ふたを閉じます。
蒸す
蒸し器に土瓶を入れ、中火で約10〜15分間蒸します。鶏肉や海老が火を通し、松茸の香りが蒸気に立ち上るまで蒸し上げましょう。
仕上げ
最後に、仕上げです。土瓶蒸しが出来上がったら、食べる直前にすだちをそえます。出汁をまず一口味わい、松茸や具材をゆっくり楽しんでみてください。
ポイント
松茸の香りを最大限に楽しむためには、加熱の際には強火ではなく中火〜弱火でじっくりと蒸し上げましょう。
出汁の味付けを控えめにすることで、松茸の風味がより一層際立ちます。
松茸の土瓶蒸しに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、松茸の土瓶蒸しを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
丸形イラボ吹(茶) 土瓶むし(DG-4)
スプーン 朱赤 (20個入)
まとめ
今回は、秋の味覚を楽しむ!!秋が旬の食材を使用した「松茸の土瓶蒸し」について紹介してきました。
「土瓶蒸し」は、室町時代に発祥し、茶道や懐石料理とともに発展してきた料理です。
「松茸の土瓶蒸し」は、香りを最大限に楽しむことや、具材の食感と味のバランスを楽しむことで、よりおいしくいただけます。
自宅でも手軽に作れるので、ぜひ試してみてください。
#松茸の土瓶蒸し #秋の食材
テンポスドットコムでは、様々な視点から居酒屋の開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。