飲食店において必要不可欠なのが「ガス」です。機材によっては電気で済むモノもありますが、限界がありますよね。業種や業態によっても異なりますが、水道光熱費は売上の5-10%ほどかかると言われています。例えば、売上が月に100万円で、5%の場合は5万円、10%の場合は10万円もかかってしまいます。
しかし、水道やガスは必要不可欠なため、削減するのは難しい、削減方法がわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は費用の中での「ガス」をテーマに、ガスの種類や節約方法を紹介していきます。
ガスの仕組みを知ることで、今後の経営に少しでもお役に立てたらと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
飲食店でかかる経費の内訳
飲食店の中でかかってくる費用が2種類あります。それは固定費と変動費です。
固定費(60-70%)・・売上の増減に関わらずかかってくる一定の費用。
(例)家賃、通信費、減価償却費、保険料など
変動費(30-40%)・・売上や使用量などによって変動する費用。
(例)食材費、人件費、消耗品費、水道光熱費など
ガスを含む光熱費は、月の使用量によって費用が変動するため変動費に分類されます。
水道光熱費の割合
飲食店の場合、売上の約30%から40%が固定費、約60%から70%が変動費となるのが基本と言われています。ここを上手く調節することで利益UPに繋がることもありますので、この機会に一度見直ししてみてはいかがでしょうか。
変動費の基準値が約60%から70%と言われる中で、水道光熱費は5-10%、ガスに関しては水道光熱費の中で約15%から20%と言われています。月の水道光熱費が30万円の場合、ガス代はおよそ4万円から5万円程になります。水道光熱費の中では電気が大きい割合を占めていますが、ガスも少しずつ節約していくことで利益UPに繋がってきます。
ガス代料金の仕組み
電気や水道とは違い、ガスにはプロパンガスと都市ガスと2種類のガスがあります。
どちらのガスも費用には変わりないと思っている方もいるかと思いますが、実はプロパンガスか都市ガスかによって費用が変わってくることもあります。
ここではプロパンガス、都市ガスそれぞれの違いや節約術をご紹介していきます。
プロパンガスと都市ガスの違い
皆さんはプロパンガスと都市ガスの違いや普及率をご存じでしょうか。
プロパンガス(LPガス)は「液化石油ガス」を意味し、圧縮によりブタンやプロパンを液化させたガス燃料のことを指します。一般的に室外にボンベを置くのがプロパンガスです。
一方の都市ガスはタンクを置きません。その代わりに地中のガス導管を通じて供給を行います。
プロパンガスとは違い、圧縮して液化させるのではなく、マイナス160℃以下まで冷やさなくてはいけません。
大きな違いは「原料が違う」ということです。原料については都市ガスが天然ガス、プロパンガスが液化石油ガスとなっています。原料が違うことでガス会社からの提供方法も変わってきます。
都市ガスの場合はガス導管からの供給になりますため自動で供給されます。
一方プロパンガスの場合ですと、ガス導管がないため店舗まで配送してもらいガスを供給する仕組みになっています。
また、発熱量(火力)も違い、都市ガスは11,000kcal/㎥に対して、プロパンガスは24,000kcal/㎥です。
このように火力が2倍以上違うため、同じ作業をする際の利用料も変わってきます。例えば、お湯を沸かす際、都市ガスはプロパンガスの2倍以上の利用料が必要になります。
ただし、都市ガス用コンロのガス穴はプロパンガス用コンロよりもガスが多く出るようになっています。そのため、都市ガスとプロパンガスで実際に火力を使用する場面での違いは特にありません。
ガス代を安くするためには
ここまで飲食店でかかる経費の内訳やプロパンガスと都市ガスの違い等を説明してきました。
では実際にどうしたらガス代を削減できるのか、一般的な節約術をお伝えします。
電力会社を切り替える
プロパンガスは以前から自由化されており、好きな会社と契約することができました。また、都市ガスも2017年に自由化され決められた会社と契約する必要はなくなっています。
そのため、複数のガス事業者の中から自分に合った料金プランのガス会社を選ぶことができ、料金を削減することができます。テンポスでも最大15%ガス代を削減できる会社を紹介しています。ガス会社と契約をし、その後一度も料金を見直したことがない方はこれを機に変更を視野に入れて検討してみてください。
調理道具を見直す
調理道具を見直すこともガス代削減の方法の一つです。
熱効率に優れたフライパンや寸胴鍋に変えるだけで、ガスの使用料が減り、経費削減に繋げることができることもあります。
ECサイトを運営するテンポスドットコムでは、フライパンや寸胴鍋等飲食店様向けの厨房機器・店舗用品を販売しております。気になる方はサイトにアクセスしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ガス代に限らず、電気代、水道代といった費用に関しては「見える化」することで実際お店でどれくらい使われているのか確認することが大切です。
自分が思っていた以上に使ってしまっていたり、無駄なところでお金を使っているなんていうこともわかってきます。これを機に水道光熱費を見直してみてください。
最後に
テンポスフードプレイスは飲食店向けにガス代削減のサービスだけでなく、電気料金や水道料金の削減サービスも取り扱っています。気になる方は是非一度お問い合わせくださいませ。