もちもち食感がたまらない!!日本の伝統米飯「栗のおこわ」について解説!

外食トレンド

飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。

秋の季節を感じられる食材を使用した「栗のおこわ」をご存じの方がいるのではないでしょうか。

おこわとは、もち米を炊いたり蒸したりする米飯です。歴史は古く、弥生時代にはうるち米を蒸した料理が食べられていたといわれています。

現在のおこわは、もち米独特の甘みと「モチモチ食感」が特徴的です。具材は、野菜や魚。さらに、お肉などいろいろ使われており、味付けも多種多様です。

今回は、もちもち食感がたまらない!!日本の伝統米飯「栗のおこわ」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

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「おこわ」の発祥

おこわの発祥は、弥生時代(紀元前300年頃〜紀元後300年頃)にまでさかのぼるといわれています。また、当時の稲作文化と深く結びついています。

弥生時代には、稲作が中国大陸や朝鮮半島から日本列島に伝わり、人々はお米を主食とする生活を始めました。

この時期、もち米も栽培されており、もち米を蒸して作る「おこわ」の原型が生まれたと考えられています。

弥生時代の遺跡からは、蒸し器の一種である甑(こしき)など、もち米を調理するための道具が発掘されており、これが当時の蒸し飯文化を示しています。

おこわは、祭祀(さいし)や儀式(ぎしき)などの神聖な場面で使用され、神に供える神聖な食べ物として重要な役割を果たしていました。

もち米を使ったおこわは、普通のうるち米よりも粘り気が強く、力がつく食べ物とされ、古代から人々の間で特別な意味を持つ料理でした。

おこわは、時代とともに進化し、平安時代には宮廷料理の一部となり、江戸時代以降は市民の間にも広まりました。

今では、赤飯などのお祝いの席で食べられるおこわとして、日本の食文化に根付いています。

「おこわ」の種類

おこわには、いろいろな種類があり、地域や材料によって異なる風味や特徴を持っています。

ここでは、おこわの代表的な種類について紹介していきます。
主に以下の種類があげられます。

・赤飯(せきはん)
・栗おこわ(くりおこわ)
・五目おこわ(ごもくおこわ)

それぞれ詳しくみていきましょう。

赤飯(せきはん)

一つ目は、赤飯です。赤飯は、日本でもっとも有名なおこわの一つであり、お祝い事や特別な行事でよく食べられています。

もち米に小豆を加え、煮汁で赤色をつけたもので、古くから「赤」は厄除けの色とされ、特にお祝いの場で提供されてきました。

あずきの風味ともち米の粘りが特徴的で、ゴマ塩をふりかけて食べられています。赤飯は、結婚式・出産・成人式など、人生の節目を祝う際に欠かせない存在です。

栗おこわ(くりおこわ)

二つ目は、栗おこわです。栗おこわは、秋の季節の味覚を楽しむために作られるおこわで、栗のほのかな甘みともち米の相性が抜群です。

秋に収穫された新鮮な栗を使い、もち米と一緒に蒸し上げることで、栗の香りと自然な甘さが引き立ちます。

地域によっては、山菜やきのこを加えたバリエーションもあります。栗おこわは、秋の収穫祭や、お祝いの席で食べられることが多く、季節感を楽しめる一品です。

五目おこわ(ごもくおこわ)

三つ目は、五目おこわです。五目おこわは、具材が豊富に入ったおこわで、鶏肉・しいたけ・にんじん・たけのこ・こんにゃくなど、地域や家庭によっていろいろな具材が使われています。

調味料で味付けされた具材と、もち米が一緒に炊き込まれ、うまみが凝縮された風味豊かな仕上がりが特徴的です。

五目おこわは、特別な行事だけではなく、日常の食卓にも登場することが多く、栄養バランスがよいため、家庭料理としても親しまれています。

これらの種類は、おこわの中でも特に人気が高く、日本各地で愛されています。いずれも、もち米の独特の食感と風味を活かし、季節や行事に合わせていろいろなアレンジが楽しまれています。

「栗おこわ」をおいしく食べるには?

栗おこわをおいしく食べるには、どうしたらよいのでしょうか。

ここでは、栗おこわをおいしく食べるポイントについて紹介していきます。
主に以下のポイントがあげられます。

・栗の下準備を丁寧に行う
・もち米の水加減を調整する

それぞれ詳しくみていきましょう。

栗の下準備を丁寧に行う

一つ目は、栗の下準備を丁寧に行うことです。栗おこわの主役である、栗の味と食感を最大限に引き出すためには、下準備が重要です。

栗は、皮を剥く作業が手間であるため、熱湯に数分つけることで、剥きやすくなります。

剥いた後、栗を一度軽く湯通しすると、えぐみが抜けて口当たりがよくなります。蒸す前に栗をさっと酒やみりんで煮ることで、ほんのり甘さが増し、もち米との相性がさらによくなります。

また、栗の煮汁は捨てずに、もち米を炊く際に少量加えることで、栗の香りが全体に広がり、風味豊かなおこわに仕上がるでしょう。

もち米の水加減を調整する

二つ目は、もち米の水加減を調整することです。もち米は、普通のうるち米とは異なり、水加減が味を大きく左右しています。

栗おこわを作る際、もち米を水にしっかりと浸しておくことが大切です。一般的に、もち米は30分〜1時間ほど水に浸け、吸水させることで、「ふっくら」とした食感になります。

また、栗おこわはもち米に具材が入るため、通常よりも少し水を少なめにして炊くのがコツです。

水分が多すぎてしまうと、おこわが柔らかくなりすぎてしまうため、もち米の特徴である「モチっ」とした弾力を活かすために、水分量には気を配る必要があります。

これらのポイントを意識することで、栗の甘みともち米の絶妙な食感が楽しめる、風味豊かな栗おこわを作れます。

栗のおこわ作り方

ここでは、自宅で栗おこわを作るための基本的なレシピについて紹介していきます。主な材料や作り方は以下のとおりです。

材料(4人分)

・もち米:2合
・栗:約200g(10〜15個)
・お酒:大さじ1
・塩:小さじ1/2
・だし(または水):300ml

作り方

もち米を浸水する

まず、もち米を浸水させておきます。もち米は、まず軽く洗い、30分〜1時間ほど水に浸けておきます。

これにより、もち米がふっくらと炊き上がります。水に浸けた後、ザルに上げてしっかり水を切っておきましょう。

栗の下処理

栗は熱湯に数分つけてから、鬼皮と渋皮を丁寧に剥きます。剥き終えた栗は、水にさらしてえぐみを取る。もしくは、軽く湯通ししておきます。

湯通し後、栗が大きい場合は半分に切っておくと炊きやすくなります。

調味料を混ぜる

炊飯器または、蒸し器にもち米・だし(または水)・お酒・塩を加え、全体を混ぜます。もち米の水加減は、通常の白米よりもやや控えめにするのがポイントです。

栗を加えて炊く

準備したもち米の上に、下処理した栗を均等に並べます。このとき、栗をもち米の中に混ぜ込まず、上に乗せるようにします。

炊飯器を使用する場合は、「おこわモード」または「普通炊き」で炊き上げます。蒸し器を使う場合は、蒸し器に水を入れ、約30〜40分蒸しましょう。

仕上げ

最後に、仕上げです。炊き上がったら、全体を軽く混ぜ、塩で味を調えます。器に盛り付けて完成です。

ポイント

栗の甘さを引き立てるために、少しみりんや砂糖を加えるのもおすすめです。

だしを使うことで風味が豊かになり、うまみが増します。また、シンプルに水のみを使用しても、おいしく仕上がります。

自宅で作る栗おこわは、もち米と栗の自然な甘さが楽しめる秋の定番料理です。
ぜひ、秋の季節に栗のおこわを作ってみてください。

栗のおこわに使う調理器具や食器

テンポスで扱っている、栗のおこわを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!

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まとめ

今回は、もちもち食感がたまらない!!日本の伝統米飯「栗のおこわ」について紹介してきました。

「おこわ」は、弥生時代に発祥したといわれている日本伝統の米飯です。「栗のおこわ」をおいしく食べるには、栗の下準備を丁寧に行うことや、もち米の水加減を調整するなど注意が必要です。

自宅でも簡単に作れるため、ぜひ作り方を参考に試してみてください。

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