ラーメン店に行ったら必ず手にするもの、そう「箸」と「レンゲ」。
今回はラーメンレンゲを愛して(偏愛して)やまない私(YASU)がレンゲを紹介していきます。
目次
レンゲが好きになった
昔から大のラーメン好きの私ですが、ラーメンレンゲに注目し始めたのはここ数年です。
以前はレンゲはあまり使ってなかった
以前のラーメン屋さんは男性客が多くレンゲを使うところは少なかったと思います。
私は福岡の出身ですので、ラーメンと言えば豚骨ラーメンでした。
ラーメン丼は小ぶりのものが多くスープは丼を持ちあげて飲むのが普通でした。
レンゲを頼むとオヤジさんから「はあ~っ、そんなん無いバイ」て言われるのがオチでした。
それが最近、地元に帰ると普通に置いてあるところがほとんどです。
あのオヤジもとうとう日和(ひよ)った感じでしょうか。
※画像のラーメン店の店主とあのオヤジは直接関係はありません
増え続けるレンゲの需要
当時(約10年前)、私はテンポスバスターズの商品部で食器の仕入れを担当をしていました。
ラーメン店が増えるのに伴ってレンゲを購入されるお客様が増えましたが、メーカーからの仕入品で対応していたため、度々欠品が続き頭を悩ませていた記憶があります。
何とかしたい、何とかしたいと苦悩する日が続きました。
レンゲを作りました
ラーメン用のレンゲは当時で年間7~8万本売れていました。
安定してお客様に提供できるよう自社で作ってしまおうとなりました。もちろん製造コストも下がるので更にお手頃な価格でお客様に提供できるという考えもありました。とキレイごとだけではなくもう少し利益がでるんじゃないかという企みもありました。
レンゲの形状を研究
既にあるレンゲを元に形状を作りこんでいきます。
ここで重要視したのは丼への座りのよさと口にしたときの感覚です。
何度も何度も試作品をつくりながら持ち手の角度や抄う部分の容量を調整していきます。
このために丼の断面カットモデルも準備しました。
仕入先の丼メーカーさん、その節はお世話になりました。
断面カットモデルは6.8反高台丼と6.3切立丼の2種類です。
レンゲの試作品を置いて角度や座り具合をみます。
また一度に抄える量も大切な要素です。誤差を無くすため10杯ずつ抄って1杯の量を算出していきます。
この頃はレンゲのことしか考えてなかったので、家飯でも試作品レンゲを使ってました。
はっきり言って食べ辛かった。チャーハンとかにも向いてません。
おうちでも…ごはんは食べづらい。
山登りでも…はっきり言って邪魔でしかない。
テンポスのオリジナルレンゲ
試作を繰り返して3つの形状、3つの色を使用して10種類のレンゲの販売を始めました。
中にはあまりお客様に支持されずに廃番にしたものもありますが、現在は7種類のレンゲを継続して販売しております。嬉しいことにこれら7種類だけで年間15万本売れる商品に育ってきています。
ラーメン屋さんに行ってみた
開発当時はスープの色とレンゲの色の組合せについてはお客様(ラーメン屋店主)に考えてもらえばいいやと思っていました。
お客様から「レンゲって数色あるけどうちのスープに合うレンゲってどれ?」「実際にスープを抄ってる画像が見てみたい」とお話をいただくうちにまだまだ研究不足だと思い知らされました。
そうだこのレンゲを持ってラーメン屋さんに行ってみよう。
人目の少ない時間を狙って
写真撮影をお願いしたラーメン屋さんが繁盛店のため、カウンターを使わせていただくには出来るだけお客様の少ない時間を狙わなくてはいけません。
幸いこちらのお店は早朝から営業されていましたので早い時間を狙うことにしました。早朝は大得意です。
1月の朝5時過ぎ、まだ真っ暗です。気温2℃。
マイレンゲの出番
カウンターの一番奥の席が空くのを待ち店内に入ります。
ノーマルのラーメンをオーダー(かため、あと普通)します。
いよいよマイレンゲの出番です。
私の可愛いレンゲたち
一つ一つ磨きながら待つとしますか…
5本目を磨いたところでラーメンが到着しました。早つ!
時間が無くて焦る
ここから海苔はご飯の上に避難させてレンゲでスープを抄いながら撮影していきます。
丼の手前に三脚に載っけたカメラを構えて両手を駆使して撮っていきます。
意外と美味しそうに抄うのが難しい…早くしないと冷えたラーメンを食べるはめに…
時間だけが過ぎていってしまいます。
なんとかカメラに収めることができましたが、空腹のときに撮るもんじゃないですね。
あとで見直すと数枚はピント合ってないし。
ここのスープ(家系の豚骨醤油)だとどの色のレンゲでも合ってる気がしますが、あえて選ぶとすると赤や黒でしょうか。
お邪魔したお店(秋葉原の武将家外伝さん)もこちらのレンゲを使用されていました。
店主さん曰く「うちのラーメンに合うのはこの色しかない!他は考えられない!」とのことでした。
ご愛用いただきありがとうございます!
最近はカウンター上にザルなどを置いて自由に取るスタイルの店舗が増えていますね。
次はレンゲの提供方法について深堀りしていきます。
※撮影した画像はレンゲ選びの参考に商品ページにて順次公開していきます。
ラーメン屋でのレンゲの提供
レンゲの提供は店によって様々です。
といっても提供の仕方に興味を持ったのが最近のためさほど事例は集まっていませんが、
最近は便利なもので動画サイトを覗けばラーメン店の客席周りや厨房を取り上げたものが無数に見つかります。
これら事例も含めて実際にラーメン店で提供されてるのをまとめていきたいと思います。
ラーメンと一緒に出す
ラーメンを提供するときに一緒にお出しするタイプです。
・ラーメンに入れた状態で提供する
スープに突っ込んだ状態で提供します。麺があるので軽く上に載せる感じですね
新福菜館本店(京都)レンゲも老舗感が漂います
・ラーメン受皿に置いて提供する
ラーメン受皿にレンゲを置いて提供するパターンです。小さめの丼のお店に比較的多く見られます。
ラーメン ガツン(両国)左端にレンゲが少し見えてます。
すみません、今度撮り直してきます。
カウンター上やテーブルに置いておく
カウンター上やテーブルにまとめて置いておき、お客様に取ってもらうタイプのお店です。
ぜひ、入れる容器の参考になさってください。
今回はテンポスの売場でレンゲを使って再現してみました。
・ザルに入れて提供する
ザルは比較的安価なので補充はザルごと取り替える店もあります。
大き目にすると補充はしやすくなりますが、お客様の取りやすさを考えると小さめがおすすめです。
・丼に入れて提供する
丼を使う場合は直径が14cm以下のものをおススメします。
丼の色はレンゲと同色は避け引き立てる色を選びましょう。
・バットや計量カップに入れて提供する
ステンレス製だと破損の心配がないので安心ですが、計量カップはちょっと高価です。
ステンレス製のものに入れると清潔な感じがします。
・箸立てに入れて提供する
スペースが限られている場合はレンゲは立てておくとすっきりします。
カウンター上が使えず直接カウンターテーブルに置かなければいけない場合やテーブル席に置く場合におススメです。
まとめ
今回はレンゲについて研究してみました。奥深い世界があります。
と共にレンゲに対する自分の考えの浅さを痛感しました。
みなさんのレンゲ選びの参考になれば幸いです。
撮影にご協力頂きました「武将家外伝」さま、ありがとうございます。
こちらで紹介したレンゲはこちらです。→ 『テンポスオリジナルレンゲ』
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