2024/09/02
2024/09/02

パリッとした食感が特徴的！！ブラジル発祥「パステル」について解説！

外食トレンド

飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。

ブラジル発祥の料理である「パステル」をご存じの方がいるのではないでしょうか。

「パステル（パステウ）」とは、薄く伸ばした生地で具材を包み、油で揚げた揚げ餃子のような食べ物です。

ブラジルでは街中の屋台や、軽食スタンドなどあらゆるところで販売されており、ブラジル国民の間で、親しまれています。

具材は、牛肉・豚肉のひき肉。チーズなどの総菜風から、グアバペーストやチョコレート。さらに、バナナなど甘いものを入れてスイーツ風にするなどいろいろな種類があります。

今回は、パリッとした食感が特徴的！！ブラジル発祥「パステル」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

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「パステル」の歴史

パステルは、ブラジルを代表する軽食の一つであり、移民の歴史とともに広がった料理です。

パステルの起源には諸説があるものの、多くの歴史家たちは、19〜20世紀初頭にかけて日本やイタリア。さらに、中国からブラジルに移住してきた移民たちが、パステルを広めたのではないかと言い伝えられています。

特に、日本人移民がブラジルに持ち込んだ「天ぷら」や、中国系移民が持ち込んだ「春巻き」から影響を受けたのではないかといわれています。

「天ぷら」と「春巻き」が融合して、現地の食材や調理法と組み合わさることで、独自のブラジル料理としてパステルが誕生したのです。

パステルは、薄い小麦粉の生地にお肉やチーズ。そして、野菜などの具材を詰めて油で揚げた食べ物です。

形状は、四角形や半月形が一般的で、「カリッ」とした食感が特徴的です。ブラジル全土で広く親しまれており、「パステル・デ・フェイラ」（ブラジルの冷蔵食品）としても、販売されています。

また露店や、市場で販売されているパステルは、ブラジル人の日常に欠かせない存在になっています。

今では、パステルはブラジルのストリートフード（主に複雑でないレシピを介して、露店で即座に作れる簡単な食べ物）としての地位を確立しており、多様な種類とともに、ブラジルの多文化性を象徴する料理として愛されているのです。

「パステル」は夏でもおいしい？

パステルは夏でもおいしくいただけるのでしょうか。パステルは、ブラジルのストリートフードとして広く親しまれている料理であり、季節を問わずおいしくいただけます。

特に夏であっても、「カリッ」とした食感や、中に詰まった「ジューシー」な具材が、多くの人に親しまれているのです。

まず、パステルの基本的な特徴として、外側は薄い小麦粉の生地が「パリッ」と揚げられており、内側にはいろいろな具材が詰められています。

一般的に、お肉やチーズ。さらに、ハムや野菜などが入っているものの、夏は軽めの具材が好まれる傾向にあります。

たとえば、トマトやチーズ。バジルを使ったシンプルな組み合わせや、エビやカニなどの海鮮を使ったパステルは、暑い季節にぴったりです。

さらに、パステルはそのシンプルさから、多様なソースや付け合せと相性がよい点においても特徴的です。

夏には、爽やかなサルサや「ピリッ」としたホットソースと一緒に楽しむことで、さらに食欲を刺激します。

また、冷たいビールやカイピリーニャなどのブラジル特有の飲み物とも絶妙に合うため、夏のパーティーやビーチでの軽食に人気です。

ブラジルの市場や屋台では、夏でもたくさんのパステル屋が並び、多くの人が手軽に楽しめる軽食として購入しています。

また、パステルは揚げたての熱々の状態で提供されることが多いですが、意外にも夏に食べても重たく感じにくいのです。

理由として、薄い生地が油っぽさを感じさせないことや、揚げ物でありながら軽い食感が保たれていることなどがあげられます。

具材の選び方次第で、さっぱりとした味わいを楽しめるのも、夏にパステルを楽しむ際のポイントです。
このように、パステルはシンプルさと多様性から、夏でもおいしく楽しめる料理です。

軽めの具材を選んだり、冷たい飲み物やソースと組み合わせたりすることで、暑い季節でも食欲をそそる一品として、ブラジル全土で親しまれています。

「パステル」の魅力

パステルの魅力とは、いったいなにがあるのでしょうか。ここでは、パステルの魅力について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。

・多様な種類と手軽さ
・サクサクの食感と満足感

それぞれ詳しくみていきましょう。

多様な種類と手軽さ

一つ目の魅力は、多様な種類と手軽さです。薄い生地に、詰める具材の種類は豊富で、お肉やチーズ。さらに、野菜や海鮮など、あらゆる好みに合わせたものが用意されています。

また、甘いフィリングを使ったデザートパステルもあり、チョコレートやフルーツなどを詰めた甘い種類も楽しめるのです。

これにより、軽食としてだけではなく、デザートやメインディッシュとしても幅広く活用されています。

パステルは、手軽さも大きな魅力です。ブラジルでは「パステル・デ・フェイラ」として、市場や露店で簡単に購入できるため、忙しい日常の中で手軽に食べられる軽食として親しまれています。

片手で持てるサイズ感と、揚げたての香ばしい香りが魅力的であり、街角やイベント。さらに、ビーチなど、どこでも気軽に楽しめるでしょう。

サクサクの食感と満足感

二つ目の魅力は、サクサクの食感と満足感です。薄い生地を高温の油で揚げることで、外は「カリッ」とした軽い食感が生まれます。

このサクサク感が、食べるたびに心地よいリズムを生み出し、食欲を刺激しているのです。

さらに、内側に詰まった具材が「ジューシー」であるため、外側の軽さと内側のボリュームが絶妙に調和して、満足感を与えてくれます。

パステルは、揚げ物でありながら油っぽさを感じさせない点においても優れています。

生地が薄く、油を適度に吸収するため、重たさを感じることなく、何個でも食べたくなる軽やかな口当たりです。

また、サクサクの食感と具材の組み合わせが絶妙で、シンプルながらも深い味わいを楽しめることから、多くの人に親しまれているのでしょう。

この食感と味わいこそが、パステルを何度でも食べたくなる一品にしています。

「パステル」の作り方

自宅で作るパステルは、簡単で家庭でも楽しめるブラジルのストリートフードです。

ここでは、パステルの作り方について紹介していきます。
主に以下の材料や作り方があげられます。

材料（約10個分）

・小麦粉：2カップ（約240g）
・塩：小さじ1
・植物油：大さじ2
・ウォッカまたは酢：大さじ1
・水：約1/2カップ（100〜120ml）
・フィリング（例：牛ひき肉とチーズ）
・牛ひき肉：200g
・玉ねぎ：1/2個（みじん切り）
・ニンニク：1片（みじん切り）
・チーズ：100g（お好みの種類で）
・塩・こしょう：適量
・パセリやオレガノ：適量（お好みで）
・植物油：揚げ用（適量）

作り方

生地の準備

・大きなボウルに、小麦粉と塩を入れて混ぜます。
・植物油とウォッカ（または酢）を加え、指先でそぼろ状になるまで混ぜます。
・水を少しずつ加えながら、生地がまとまるまで混ぜます。柔らかく弾力がある生地になるように調整しましょう。
・生地をひとまとめにしてラップで包み、冷蔵庫で約30分休ませます。

フィリングの準備

・フライパンに少量の油を熱し、玉ねぎとニンニクを中火で炒めます。
・玉ねぎが透明になってきたら、牛ひき肉を加え、しっかり火を通します。
・お肉が完全に火が通ったら、塩、こしょう、パセリやオレガノで味を整えます。
・フィリングを室温まで冷まし、チーズを加えてよく混ぜます。

パステルの形成と揚げ

・冷蔵庫から生地を取り出し、軽く打ち粉をした台の上で薄く伸ばします（約2mmの厚さ）。
・生地を、約10cm四方の正方形にカットします。
・生地の中央に、フィリングを大さじ1ほどのせます。生地の端に水を少しつけてから、半分に折りたたみます。
・フォークを使って端をしっかりと押さえ、密封します。
・フライパンに、植物油を深さ約2〜3cm入れ、中温（約180℃）に加熱します。
・パステルを揚げ、両面が黄金色になるまで揚げます（約2〜3分）。
・揚げたパステルをペーパータオルに取り、余分な油を切ります。