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インド名物である「キーマカレー」を食べたことのある人がいるのではないでしょうか。
インド料理店やエスニック料理店などで見かけることの多い「キーマカレー」は、カレーの本場である、インド発祥のカレーです。
ヒンディー語やウルドゥー語で、キーマとは「細切り肉」や「ひき肉」という意味を持ちます。つまり、キーマカレーとはひき肉を使用したカレーです。
今回は、夏に食べたくなる!!インド名物「キーマカレー」について紹介していきます。
本場の味を楽しめるレシピも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
「キーマカレー」の歴史
キーマカレーの歴史は、インドとパキスタンのムガル帝国時代(16世紀から19世紀)にまでさかのぼります。
ムガル帝国は、ペルシャ文化とインド文化が融合した、豊かな料理文化を持っており、キーマカレーもその影響を受けた料理の一つです。
「キーマ」はヒンディー語やウルドゥー語で「ひき肉」を意味したもので、羊肉・鶏肉・牛肉。さらに、豚肉などが使用されています。
ムガル帝国の宮廷料理として発展したキーマカレーは、香辛料をたくさん使い、ひき肉とともにタマネギ・トマト・ニンニク・生姜を炒めて煮込むという調理方法が主流です。
ターメリック・クミン・コリアンダー・チリパウダーなどの、香辛料が豊富に使われており、深い風味や複雑な味わいが生まれます。
その後、インド亜大陸全体に広がり、各地域で独自の種類が生まれました。特に南インドでは、ココナッツミルクや、カレーリーフが加わる場合もあります。
また、イギリスの植民地時代にイギリスへ伝わり、カレー文化の一部として広まっていきました。
日本には、19世紀末から20世紀初頭にかけてカレーが伝わり、その後キーマカレーも紹介されてきました。
日本独自のアレンジが加えられて、現在では家庭料理やレストラン。さらに、カフェで親しまれています。
こうしてキーマカレーは、インド亜大陸の伝統料理としてだけではなく、世界各地で愛される料理へと進化していったのです。
インドでカレーが人気な理由とは?
インドでは、キーマカレー以外にもたくさんの種類のカレーが存在しています。いったい、どうしてインドでこれほどまでカレーが人気になったのでしょうか。
ここでは、インドでカレーが人気な理由についていくつか紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
・地域ごとの多様性
・香辛料を豊富に使用している
・栄養価の高さ
・文化的・宗教的な要素
それぞれ詳しくみていきましょう。
地域ごとの多様性
一つ目の理由は、地域ごとの多様性です。インドは、広大な国土を持っており、気候や文化。さらに、食材が地域ごとに大きく異なります。
この多様性こそが、カレーの多彩な種類を生み出しているのでしょう。北インドでは、パンジャーブ地方のバターチキンや、ロガンジョシュが有名で、クリーミーで濃厚なグレービーが特徴的です。
一方で、南インドではサンバルやラッサムといった、スープ状のカレーが広まっており、ココナッツミルクや、カレーリーフが使われています。
また、西インドのゴア地方では、ポルトガルの影響を受けたヴィンダルーがあり、酸味とスパイシーさが特徴的です。
こうした地域ごとの特長が、カレーを全国的に人気のある料理にしているのでしょう。
香辛料を豊富に使用している
二つ目の理由は、香辛料の豊富な使用です。たとえば、ターメリック・クミン・コリアンダー・カルダモン。さらに、シナモンやマスタードシードなど、多種多様なスパイスが使われています。
これらのスパイスは、各家庭や地域で独自にブレンドされており、家庭ならではの味を作り出しています。
また香辛料は、単純に味付けのためだけではなく、消化促進や抗菌作用といった健康効果が期待されているのです。
スパイスの使い方こそが、カレーを風味豊かで複雑な味わいの料理としているのでしょう。
栄養価の高さ
三つ目の理由は、栄養価の高さです。カレーは、野菜・豆類・肉類・魚介類など、いろいろな食材をバランスよく摂取できる料理です。
インドでは、ベジタリアンが多いため豆類や、野菜を主材料としたカレーも豊富にあります。
たとえば、ダール(豆のカレー)やアールーゴビ(ジャガイモと、カリフラワーのカレー)など、植物性タンパク質やビタミン。さらに、ミネラルが豊富で、栄養バランスに優れた食事を提供しています。
肉を使用しているカレーであっても、スパイスと野菜をたくさん使うことで、栄養価を高められるでしょう。
このように、カレーは日常的に健康的な食事を取る手段として、優れています。
文化的・宗教的な要素
四つ目の理由は、文化的・宗教的な要素です。インドでは、食文化が宗教や、地域の伝統と深く結びついています。
多くの祭りや、宗教行事でカレーが提供されることが多く、家庭料理としても日常的に食べられています。
たとえば、ヒンドゥー教の祭りであるディーワーリーや、ガネーシャ祭では、特別なカレー料理が作られるのです。
また、ムスリムの祭りであるイード・アル=フィトルでも、カレーが重要な料理の一つとして登場します。
こうした行事を通じて、カレーは家族や友人と一緒にとる食事。そして、コミュニケーションの一環として重要な役割を果たしているのでしょう。
さらに、インドの家庭料理におけるカレーは、母からこどもへ、家族のレシピとして代々受け継がれていくのが一般的です。
このように、カレーは単なる食べ物としてだけではなく、家族の絆や伝統を象徴するものとしても位置づけられています。
これらの理由から、カレーはインドで非常に人気のある料理になっています。多様性・香辛料の豊富な使用・栄養価の高さ。そして、文化的・宗教的な要素が絡み合い、カレーはインドの食文化の中心に位置しているのです。
日本でカレーが広まった理由
日本でカレー文化が広まった主な理由は、明治時代における西洋文化の導入や、軍隊での普及です。
明治時代に西洋料理として導入され、日本海軍や陸軍で兵食として採用されたことで、大きな影響を受けました。
これらによって、カレーは一般家庭にも広まり、現在でも日本全国で親しまれています。
本場「キーマカレー」の作り方
ここでは、本場のキーマカレーを自宅で作るための基本的な手順を紹介していきます。
材料
・ひき肉(羊肉、牛肉、鶏肉など):500g
・タマネギ(みじん切り):1個
・トマト(みじん切りまたはピューレ):2個(中サイズ)
・ニンニク(みじん切り):3〜4片
・生姜(みじん切りまたはペースト):1インチ分
・ヨーグルト:大さじ2
・油:大さじ2〜3
・塩:お好みで
・砂糖:小さじ1
香辛料
・ターメリック:小さじ1/2
・コリアンダーパウダー:大さじ1
・クミンパウダー:小さじ1
・チリパウダーまたは、カイエンペッパー:お好みで(辛さ調整用)
手順
フライパンを熱して油を加える
まず、中火でフライパンを温め、油を加えて熱しましょう。
タマネギ・ニンニク・生姜を炒める
タマネギを炒め、透明になるまで約5分間炒めます。その後、ニンニクと生姜を加え、香りが立つまで1〜2分間炒めます。
ひき肉を加える
ひき肉を加え、肉が細かくなるまで炒めます。色が変わるまで約5〜7分間炒め続けます。
香辛料を加える
ターメリック・コリアンダーパウダー・クミンパウダー。そして、お好みでチリパウダーを加え、よく混ぜます。香りが立つまで1分間ほど炒めます。
トマトを加える
トマトを加えてよく混ぜ、煮えるまで炒めます。
調味料を加える
塩と砂糖を加え、よく混ぜましょう。
煮込む
ヨーグルトを加えて混ぜ、ふたをして中火で15〜20分間煮込みます。必要に応じて水を加えて様子を見ましょう。肉が柔らかくなり、味が深まるまで煮込みます。
仕上げ
火を止めて、数分間そのまま蒸らします。仕上げにコリアンダーの葉や、レモン汁を加えてもよいでしょう。
まとめ
今回は、夏に食べたくなる!!インド名物「キーマカレー」について紹介してきました。
「キーマカレー」は、インドとパキスタンで発祥したカレーです。キーマカレーは、日本においてもレストランや、カフェで提供されている人気メニューとして、今後も多くの人に親しまれるでしょう。
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