東京の人気名所のひとつ「浅草寺」の最寄り駅浅草駅から徒歩3分、と好立地に位置する「酒肴(しゅこう)みずの」。
普段は、東京都文京区千駄木で美容院を経営されている水野 孝紀(みずの あつのり) さんが、「いつかまたチャンスがあれば、母が自分のお店で活躍出来る様になれば良いなぁ」というお母さん想いの気持ちから浅草の地に居酒屋を開業。
和食と創作料理が楽しめる清楚な店内は、お酒のセンスや器のセンスも高く、料理がより一層美しく映えます。リラックスした雰囲気で食事を楽しむことができ、カウンター6席と、4人掛けのテーブルひとつ。こぢんまりとしつつも温かみのある店内は、1人でふらっと立ち寄る方や、女性1人でも歓迎の常連客に愛される人気店となっています。
そんな『酒肴 みずの』さんの開業までの経緯や、苦労したことや失敗談、そして成功に至るまでの秘話をお聞きしました。
目次
開業までの経緯
赤坂のお店を閉めてから浅草での再出発
母が昔、赤坂で小さい小料理屋を営んでいたんですが、とある事情で知り合いのお店を任される事になり、その赤坂のお店を閉めました。
その後雇われの形が続いていたのですが、「いつかまたチャンスがあれば、母が自分のお店で活躍出来る様になれば良いなぁ」と思っていたのと、自身がやっている美容室がある程度軌道に乗っていた事もあり、不動産屋さんに相談したところ今の物件を紹介され開業を決めました。そして、2022年11月11日に西浅草で開業することができました。
一番人気メニュー:からあげ〜梅タルタル 750円(税込)
若鳥の旨みを感じて欲しいのであえてタレに漬け込まない方法で揚げています。季節のソースを定期的に変えて提供しています。(春〜夏頃は梅タルタルソース)
おすすめメニューその1:牛すじ塩煮込み 680円(税込)
国産和牛のスジと赤身肉を使用しているため、本来の肉の旨みとスジの甘みを感じて欲しかったので塩煮込みにしました。
おすすめの日本酒:産土(熊本・花の香酒造)120ml 1350円(税込)
おすすめメニューその2:茄子山椒 650円(税込)
皮と身を分けて揚げてオリジナルの山椒塩で和えています。皮はパリッとほろ苦く、身はトロッと甘いように、別の食感と味を楽しめるようにしました。
おすすめの日本酒:信州亀齢(長野県・岡崎酒造)120ml 950円(税込)
開業されている店舗様におすすめ!に必要な「厨房機器や調理道具用品」全てがそろう業種別専門ページをご紹介します。一括見積サービスもぜひご利用ください!
※開業に関して少しでも興味がある方におすすめ!「メインコンセプト・だれに・どこで・いくらで・いつ・何を・なぜ・だれが・どのように」の9つの項目を簡単に整理できる「開業コンセプトシート」と「記入例」を「無料」でダウンロードできます。
ダウンロードするには
(※上記ボタンをクリックし、ぜひダウンロードして活用してく ださい。)
※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください
苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソード
分からないことだらけからの出発
母が自分でやっていたとはいえ、飲食運営は20年前以上のブランクがありました。(赤坂時代の話を聞くと、とんでもないどんぶり勘定で商売していたみたく数字面などはなんの参考にもならずでした。)
自分に至っては美容室こそ経営していますが、飲食運営は素人ですので、メニュー決めから値段設定など分からない事だらけ。
そんな状態だったので、とにかく色々な飲食店に行ってはメニューのラインナップ、価格、雰囲気、コンセプトなど自分が感じて思う事などメモをしまくっていました。
母が1人でも切り盛りできるメニュー考案
営業は基本母1人でする事になるので、提供に時間をかけすぎたり、その料理にかかりっきりになったりしてしまうようなメニューは適さないので、「おばんざい」を中心とした料理にしたり、一品にかかる時間も考えたりしながらメニューを考えていきました。
また、ドリンクも作る時間を少しでも緩和したいという思いもあって、日本酒を中心として、日本酒の説明書きもなるべくお客様に分かりやすいように予め作成しておくようにしました。(母が日本酒に詳しくないのと説明の手間を省くため)
お客様の声を聞き過ぎて失敗
失敗というと、お客様の声を聞き過ぎてしまって「ワインも入れた方がいいよ」とか「日本酒の酒類が多すぎるからもっと絞った方がいい」「もっと映えるメイン作ったら?」など、お客さんに言われる度にあれこれ対応していましたが、結果的には失敗でした。
しかもこういうアドバイスをくれるお客様ほど再来店しないですね(笑)
カウンター6席と、4人掛けのテーブルひとつ。こぢんまりとしつつも温かみのある店内です。
開業してみてはじめてわかったこと
飲食の素人でも、気持ちを込めれば伝わるもの
ほぼ飲食の素人が運営する、だから喜ばれる事もあるって事ですかね?
基本ワンオペですが、手際良く提供することを大事にし、キチンと仕込みをされた料理を提供し続ければ、お客様も喜んでくれると信じています。
1人でふらっと立ち寄る方や、女性1人でも歓迎です。「カウンター6席と、4人掛けのテーブルひとつ」の店内ですので、そんなお客様に愛されるお店作りも大事にしています。
弘子さんが真心こめて作られるこだわりの料理とお酒が並ぶカウンターは、1人での来店でも安心感があります。
テンポスとのかかわり
機材の事なども素人でしたのでカッパ橋の厨房設備屋に、行ったり来たりしてましだが、先にテンポスさんを知っていたらどれだけ助かっていたかと今になって思います。
今後の展望・開業する方へのメッセージ
現状を大事に、切磋琢磨
このまま事故なく、母が元気に商売が出来れば良いと思います。現状いいお客様達に支えて頂いているので、そのお客様に喜んでいただけるように切磋琢磨して行こうと思います。
まとめ
ひとり飲みにちょうどいい肴とお酒とが揃い、美味しいものを少しずついただきながら、大人な飲み方ができる「酒肴 みずの」さん。
普段は、美容院を経営されている孝紀さんが、お母様のために居酒屋を開業。飲食運営は素人だったので、メニュー決めから値段設定など分からない事だらけだったので、「色々な飲食店に行ってはメニューのラインナップ、価格、雰囲気、コンセプトなど自分が感じて思う事などメモをしまくっていました。」とのお言葉には頭が下がります。
「ほぼ飲食の素人が運営する、だから喜ばれる事もあるって事ですかね?」とおっしゃるように、常に謙虚な気持ちで取り組まれているからこそ、ワンオペ(お母様1人での対応)でも、手際良く提供することを大事にし、キチンと仕込みをされた料理を提供し続ければ、お客様も喜んでくれるのだと感じました。
大きな規模のお店を開業する醍醐味もありますが、小規模でワンオペで回せるお店を開業し、目が行き届く環境で常連客に愛されるお店作りもおすすめです。
テンポスドットコムでは、様々な視点から居酒屋の開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
#取材協力
店名:酒肴 みずの
オーナー:水野 孝紀 氏 店主:水野 弘子氏
住所:東京都台東区西浅草2-2-1 NATビル 1F
TEL:080-6192-3187