JR中央・総武線 浅草橋駅 徒歩2分、と好立地に位置する「もつ焼 山岡屋」。
ご自宅からも近く、ご家族との時間を大切にしたいという、店主の山岡 和也(やまおかかずや)さんの想いと共に、1店舗目の仲御徒町からも遠くない場所での開店を果たしました。
個室やカウンター席もあり、団体からお一人様まで幅広く利用でき、お酒にもよく合うもつ焼きや様々な串焼きが楽しめる人気店となっています。
そんな『もつ屋 山岡屋』さんの開業までの経緯や、苦労したことや失敗談、そして成功に至るまでの秘話をお聞きしました。
目次
開業までの経緯
16歳から修行、22歳での独立
16歳の時にもつ焼き業界にバイトで入ったところからのスタートです。
ずっと小学校の頃からテニスをしていて、諸事情でテニス部を退部になってしまったので、時間が出来てバイトを始めたんです。
友達が入っていた小岩のもつ焼き屋さんに一緒に行って、学校行きながら修行して、という感じでした。
昼前まで学校行って、その後昼過ぎから夜までバイトに行くというのを22歳までやっていたんです。
そこから独立しました。
仲御徒町の仲間のお店が辞めるということで、そこを引き継いだ感じです。
それまでお金も貯めていました。
自分の持っていたお金で譲渡してもらえました。
仲御徒町のお店は10年前のことです、2013年の11月5日にオープンしました。
コロナ禍での苦戦と移転
数年は順調にやっていたんですけど、コロナになって暇になってしまって。
お客さんもテレワークでいないし、自分たちも緊急事態宣言をしっかり守ってお店を閉めていました。
おととしの9月に使っていた店舗でお店が出来なくなっちゃって、出ていくことになり、次の店舗を決める前に出てしまいました。
12月に次の店を契約するまで、働かずにいました。
そんなこんなでなんとか2023年3月のオープンにこぎつけました。
一番人気メニュー:味かし170円(税込) 山岡屋オリジナルのもつ串焼きで、カシラを独自のタレに漬け込んでいます。
おすすめメニュー:ねぎタン170円(税込) タン塩にネギだれがかかっており、お酒が止まらなくなります。
串焼き以外にも様々なメニューがあります。
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苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソード
難航した物件探し
とにかく物件探しに苦労しました。
コロナ禍もあって「物件ならすぐ見つかるでしょ」っていう風潮だったんですが、いい物件は全然見つからなくて。
「良いな」と思うお店も実際見ると路面ではないことがほとんどでした。結局条件としては「路面店」というのが大事だったので、仲御徒町から近い店で、且つ「路面店」となるとなかなか見つからなかったんです。
100席とかの大型店(チェーン店が撤退した場所)なんかはあったりしたんですけどさすがに大きすぎて個人では抱えきれませんでした。
「アメ横空いてるよ150万で10坪で」みたいな(苦笑)
個人店が辞めたわけではなくチェーン店の空きばかりでしたね。
地元が錦糸町でそっちの方も観てはいたのですが、台東区のお客さんがいたのでやっぱり台東区で探したかったんですよね。
この辺で育っていたので、浅草は違うかな?上野には空き物件があまりない。
御徒町だと同じだし、というので。
自力の足で歩いて物件探し
ネットで色々調べていたんですけど、結局ネットで見つけたところを問い合わせると順番待ち、契約審査中みたいな状態で。
不動産屋さんが違うのをおススメしてくれるんだけれども、全部検討して違うな、というところばかりだったんですよね。
そこで不動産屋さんにお願いしてもどうにもならないな、と思ったので自分で歩いて探すことにしました。
駅前でまだ募集の札などは貼ってないけど「ここは空いているな」みたいな物件を見つけて。
不動産屋さんに問い合わせたら募集しようとしているところだとわかって、そこで決めようとしていました。
ですが大家さんが「もつ焼き屋はちょっと」と言い出してダメになってしまったんです。
前の店舗、その前の店舗も「もつ焼き屋」だったらしく、どちらも更新せずに辞めちゃったとのことだったんですね。
それで大家さんも「もつ焼き屋」に拒否反応がでちゃったみたいで。
そこをあきらめて、そこから100mくらいのところで、また自分で歩いて空いている店舗を見つけて、そこはABC店舗っていうところがやっていたんですけど、知り合いが丁度そこで働いていて、聞いたら「これから募集だすところだ」というこがわかって、そこで契約しました。
そういう、物件探しの苦労がありました。
自分で歩いて探して、3か月かかってなんとか乗り越えました。
テーブル 4名様 × 8、個室 8名様 × 1、カウンター 1名様 × 8 温かみのある店内です。
開業してみてはじめてわかったこと
リスクは考えていませんでした
当時22歳でお店をやっていてリスクマネジメントなんて考えてなかったんですけど、今もあんまり考えてはいないんですけども(笑)
当時は駄目ならつぶせばいいか、って思ってたし、今もなんとなく、なんとかやってきているという感じです。
コロナになるまで6年くらいやっていたので、それまでの貯蓄があったのでなんとかコロナも乗り越えましたし、そもそもお店を始めるときすべて自分で払ったので、借金もない状態で始められたのが大きいと思いますね。
借金がないので、売り上げに対して貯蓄が出来るという状況でした。
それが功を制しました。
大事なのは余裕を持ってのスタート
コロナの保証金があるとはいえ、なんとか休業中のお店の子たちにお給料を払う等、色々対応は出来てはいたのですが、休業中なのに賃料も払わなきゃいけなかったですし、大変は大変でした。
蓄えがあったということはよかったです。
とにかく「余裕をもっておく」というのが大事だなと思いましたね。としみじみおっしゃる山岡さん。
夜8時までの営業、っていう営業時間の縛りがあった時もきちんと守っていたんですけど、全然お客さんが来ませんでしたね。
テンポスとのかかわり
浅草橋で出すときにお皿とか買いました。
秋葉原店でした。
お皿探しに行って、浅草橋に移転した時、店舗が30席から60席になったので買い足しに行ったという感じですかね。
今後の展望・開業する方へのメッセージ
現状のまま、子供たちとの時間を大切に
展望というのは特になくて、「現状そのまま」で行きたいと思います。
店舗増やして、っていう気持ちも今のところないですかね。
これ以上忙しくなっても子供と遊べなくなっちゃうし、会えなくなるのも嫌なので。
リスクを考えず思い切って飛び込んでみて
今って結局飲食店って嫌われている感じがしますが、独立しちゃえば一番の近道かなと思っています。
サラリーマンやるよりも稼げますし、夢はあるかなと思います。
まだ周りが大学生している時に、「お前らは学生だけど俺社長だよ」って言っていました。(笑)
僕は直感で「ああこのままもつ焼き屋に骨うずめるかな」って思ったんで。
リスクを考えずにやっちゃうのもありかなと思いますね。
出来なかったら出来なかったで「なんとかなるかな」って。
「若いうちにリスク度外視でやっちゃえばいいんじゃないかなと思いますよ」と山岡さんは真っすぐに語ってくださいました。
まとめ
若くして独立をされた山岡さんは、「リスクを恐れずやるだけやってみて」と仰っています。
独立時から、自力での資金調達を成し遂げていた山岡さんですが、コロナの波には勝てずご苦労をされたようですが、めげずにまたご自身の力で物件探しをされ、2号店をオープンされました。
山岡さんはインタビュー中「遊びも仕事も全力です。仕事が終わってから朝まで遊んでそのまま仕事に行くなんてこともあります」と力強く語ってくださっていました。
仕事だけではなく、ご家族との時間や、プライベートの時間をしっかりと満喫することで、お仕事も頑張れるのだな、ということを教えて頂きました。
そして、「リスクを恐れずにやってみる」というお言葉は、これから開業を目指す方にも、現在お店をお持ちの方にも通じる心持ちではないでしょうか。
リスクを恐れず開業してみる。
リスクを恐れず新しいことをやってみる。
とにかくやってみよう!という意識で「新しいこと」を始められるとよいですね!
テンポスドットコムでは、様々な視点から居酒屋の開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
#取材協力
店名:もつ焼 山岡屋
店主:山岡 和也氏
住所:東京都台東区浅草橋2-29-4
TEL:03-6789-4705