居酒屋を開業するにあたって経験不足でも問題ない?「知っておくべき」社会問題となっている人手不足の要因も合わせて解説!

開業・出店

居酒屋を開業するにあたって、経験不足では営業に支障は発生するのでしょうか。居酒屋といえば、活気あふれたお店で行きわいわいとしている様子が想像できます。

居酒屋では、従業員とのコミュニケーションにかかわらず、お客様と頻繁に会話しなくてはいけません。そのため、お酒が回っているお客様のクレーム等に対応する必要があるのです。

居酒屋では、料理はもちろんのこと接客も身につけておく必要があるでしょう。

また、飲食店の人手不足は閉店する店舗の「スタッフ募集」と記載されている張り紙を見かけることも多くなるなど、新型コロナウイルスの影響もあり深刻化しています。

今回は居酒屋を開業するにあたって経験不足でも問題ないのか。人手不足の要因についても紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

経験不足でも居酒屋を成功させるには?

経験不足であっても居酒屋を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。居酒屋は赤字経営になることがとても多いのです。集客を集めるのはもちろんのこと人手不足による影響で閉店してしまうケースがあります。

ここでは居酒屋の開業を成功させるポイントを押さえて紹介していきます。以下のポイントがあげられます。

・魅力的なお店にする
・資金の徹底
・集客における戦略
・従業員の育成や採用を行う

それぞれ詳しくみていきましょう。

魅力的なお店にする

一つ目は、魅力的なお店にすることです。居酒屋は競争率が高いため、繁盛店にするには独自の魅力が必要になります。

日本食レストランの場合は「ミシュラン獲得」「料理の技術」「特産品」といったことを重点におき集客をしています。

しかし、居酒屋の場合価格帯等はお店で異なるため、居酒屋チェーンのようにCMや広告と多額の宣伝費を使用するのは困難です。

居酒屋はみんなでお酒を飲む場所としての利用者が多くなります。居酒屋は顧客の必要性にあった雰囲気や概念を提供しなくてはいけません。

概念の主な例は以下のとおりです。

・コンセプトを決めて、お店のターゲット層やイメージを把握する
・お店に合ったメニューを考える
・メインメニューに集中する
・メニューのバランスを考えてサイドメニューを決める

上記の概念を理解したうえでお客様になにを提供すれば喜んでくれるのか考えなくてはいけません。

コンセプト作成をするにあたって、5W1Hを具体的に落とし込みましょう。5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の頭文字をとった言葉で、情報を整理することで、正確に伝わりやすくするというフレームワークです。

飲食店を開業するうえで「why(なぜ)」が最も重要になります。たとえば、「なぜ、居酒屋にしたのか?」「なぜ、このメニューを提供するのか?」「なぜ、お客様を喜ばせるのか」この「why(なぜ)」が大切になります。

魅力的なお店にするためにも、「why(なぜ)」を明確にして日頃から考えましょう。

居酒屋開業マップはこちら

資金の徹底

二つ目は、資金の徹底です。居酒屋を成功させるためには、資金の準備や管理も必要になります。開業時における必要資金は、エリアや物件の状態によっても異なりますが、目安としては開業後3〜6カ月間の資金が開業時に必要です。

資金調達は、開業半年前から行う必要があるでしょう。居酒屋の開業には、約700万〜1,200万円ほどの資金が必要です。

飲食店を開業してから事業が軌道に乗るまで約6割の企業が6カ月かかると言われています。残りの4割は6カ月以上の期間を要しているのが現状です。

(出典元:日本政策金融公庫)

そのため、開業後3〜6カ月は運転資金を準備しておく必要があります。

開業するにあたって重要なことは、開業資金をなるべく抑えて運転資金を用意することです。運転資金がなければ、お店の継続が怪しまれます。

集客における戦略

三つ目は、集客における戦略です。居酒屋を繁盛店にするには、集客は欠かせません。戦略にはさまざまな方法があるため、割引券やチラシでうまく集客を集める必要があります。

集客における戦略はなにがあるのか。以下のことがあげられます。

・立地
・集客施策

それぞれ詳しくみていきましょう。

立地

まずは、立地についてです。居酒屋の集客は立地や人気エリアかによって大きく左右されます。

さらに、人通りの有無は注意して見極めなくてはいけません。居酒屋の場合、夜の人通りの多さと帰宅のしやすさを考慮して検討しましょう。

たとえば、電車等の公共交通機関が利用しやすい場所であることやタクシーが利用しやすい都市部といったことがあげられます。

集客施策

最後に、集客施策です。集客は、チラシや看板等を活用して目立たせて興味を惹かせる方法があります。

また、インターネット広告やSNS施策における集客も可能です。それぞれの施策には特徴やデメリットが存在するため、目的に合わせて効率的に活用しましょう。

たとえば、開業記念の割引や回数券は、チラシやビラを配布した方が即効性高く集客が期待できます。デメリットは、チラシを読まずに廃棄されてしまうと一切宣伝にならないということです。

インターネットにおける集客施策は、特定の世代に伝えたい場合や集客を増やしたい場合は、Web広告やSNS戦略が最も効果的です。

Instagramで集客を集めるとなった場合、Instagramは日本国内月間アクティブユーザー数が3,300万人もの人が使用しています。

全年代の利用率は48.5%。利用率が一番高い年代は20代で78.6%。男女比でみると、男性42.3%、女性54.8%もの使用者がいるため、SNSでの集客は魅力的といえます。

(出典元:総務省「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」)

従業員の育成や採用を行う

四つ目は、従業員の育成や採用を行うことです。開業後に居酒屋を成功させるためには、従業員の採用と育成は必ずしなくてはいけません。

飲食店では特に、提供の早さや料理の味。さらに、接客の質等はお客様のリピート回数を増やすうえで重要です。

また、効率よく営業ができているかどうかで1日の売上も変動します。飲食店の人員確保は大変です。「このお店で働いて楽しい!」という環境づくりも必要になります。

人手不足の要因とは?

居酒屋に限らず飲食店業界ではなぜ人手不足が起きているのでしょうか。正社員の51.4%。非正社員では30.7%の企業が人手不足と回答しています。

(出典元:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2023年4月)」)

非正社員の業種別では「飲食店」が85.2%と10業種のうち8割を超えており、就業者数がコロナ前の水準に戻っていない状態が続いているのです。

アルバイトの募集をしても人が集まらない飲食店も多いのが現状です。一方で、飲食店でのアルバイト経験者が言うには「時給が高いとしても、忙しく大変なためやりたくない」という声も多く上がっています。

また、人手不足により繁忙期におけるシフトが15連勤と休みなく働く状況になっているのです。これらの影響もあり飲食店業界では働きたくないと思うのではないでしょうか。

まとめ

今回は居酒屋を開業するにあたって経験不足でも問題ないのか。人手不足の要因についても紹介してきました。

経験不足の人が居酒屋を開業するにあたって、お客様に対しての対応や心遣いを身に付けたうえで開業することがおすすめです。

開業後にお店を成功させるためにも日頃から自分にはなにが足りないのか考えるクセをつけておきましょう。

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