居酒屋開業を100万円の予算で可能にする方法とは?開業資金はいくらかかるかも合わせて解説!

開業・出店

飲食店業界で最も利益率が高いといわれている居酒屋。夜の飲屋街として常に客足が絶えません。

外国人観光客でにぎわっている中、ビールを飲んで乾杯する外国人観光客にとって、居酒屋はとても人気の高いお店です。

飲食店開業を検討する際、居酒屋は魅力的な選択肢です。居酒屋の開業を成功させるためには、開業資金の調達やどのような準備をしなくてはいけないのでしょうか。

今回は居酒屋を100万円の予算で可能にする方法とは。開業資金はいくらかかるのかを紹介していきます。居酒屋をこれから開業しようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

居酒屋の開業は難しい?

居酒屋の開業は難しいのでしょうか。居酒屋の開業は厳しいと言われています。要因としては、開業する人も多い一方で閉店してしまう人も毎年のようにいるからです。

居酒屋を含む飲食店の閉店率は、3年間で7割。5年間で8割と厳しいのが現状としてあげられます。実際に閉店率はトップです。

(出典元・中小企業庁「宿泊・飲食業」)

また、2023年1~5月のコロナ関連での閉店率は、居酒屋が飲食店の中でも最も多かったのです。

(出典元:東京商工リサーチ)

つまり、新型コロナウイルスの影響が閉店を招く要因だったといえるでしょう。誰でも開業しやすい居酒屋ですが、あらかじめ計画を捻り経営の難しさを理解したうえで開業をしましょう。

開業に必要な準備とは?

居酒屋を開業するにあたって必要な準備はなにがあげられるのでしょうか。

必要な準備として以下のことがあげられます。

・コンセプトの設計
・事業計画を決める
・開業資金を調達する
・開業の準備を行う
・開業の届出を提出する

上記の準備が必要です。どのようなお店をつくるのかというイメージを明確にしてコンセプトを設計しなくてはいけません。

ここでは居酒屋となりますが、飲食店を開業するにあたって「どのユーザーに提供するのか」や「概念および構想」を考えなくてはいけないのです。

コンセプトを実際に写すための計画を立て、必要な資金を調達し、資格や営業許可などを取得して開業準備を進めます。さらに、開業するにあたって開業の届出を提出する必要があります。

開業にかかる期間は、物件の取得から内装・外装工事の実施。厨房機器の設置や開業届等の一連の工程を合わせて、約2~3カ月は時間がかかると思ってよいでしょう。

一般的に何もない状況から飲食店を開業するより、居抜き物件で開業した方が開業にかかる時間が短くなり開業費用も抑えられるのです。

また、開業の際は、従業員の雇用やトレーニング。仕入先の選択や集客を集める宣伝広告費。さらに、マーケティング等も時間と費用が必要になります。

従業員の雇用に関しては、昨今の人材不足の影響もあり、予想以上に時間がかかるケースがあるでしょう。スケジュールが確定したら、可能な限り余裕を持って採用活動を展開しましょう。

居酒屋に必要な厨房機器・調理道具を見る

上記で説明した必要な準備を一つずつ紹介していきます。

コンセプトの設計

一つ目は、コンセプトの設計です。コンセプトとは、意味のある制作物を作る際に、基準となる考え方で全体的な方針や目的がぶれないようにすることです。

飲食店の開業に必要な準備として、コンセプトの設計が必要になります。コンセプトを決めずに飲食店を開業してしまうと、とんでもないことが起きてしまいます。

たとえば、設計図がない住宅を建設するのと同じようなものです。これでは、丈夫で使用できる住宅を建てられません。

そのため、コンセプトは可能な限り具体的かつわかりやすいものがよいでしょう。たとえば、居酒屋を開業する場合、単純に居酒屋を開業するのでは明確な設計が大事になるということです。

以下の方法があげられます。

・テーブル席とカウンター席で10坪のお店
・地元特産物をメインに使用する
・仕事終わりに気軽に行けるお店や大学生をメインターゲットにする
・ポイント還元をすることやモバイルオーダリングシステムと連携する
・平均客単価2,000円程度で提供する

上記の方法はあくまで参考ですが、オリジナリティのある居酒屋を開業することで、人々の関心を集め、記憶に残る店づくりにつながるでしょう。

事業計画を決める

二つ目は、事業計画を決めることです。事業計画とは、飲食店の開業に必要な二つ目の重要な事業計画です。

事業計画は一般的に事業内容や取引先名の記入をします。事業計画書を提出して不備がなければ、開業できます。

開業資金を調達する

三つ目は、開業資金を調達することです。自己資金100万円。開業資金を借入等で調達することは、絶対に不可能とは言い切れません。

100万円の自己資金があれば日本政策金融公庫からの融資により開業資金を調達することは可能です。

また、融資を受ける際は、これから借りる物件を担保にしなくてはいけないため、毎月返済できなくなると強制的に退去させられてしまうため注意が必要です。

一般的に飲食店の開業費用はできるだけ抑える必要があります。以下のことがあげられます。

・居抜き物件を探す
・ゴーストキッチンでの開業
・中古の調理器具を利用する
・人件費を減らす
・メニューを限定する

上記の内容を踏まえ、開業資金を極力減らしてみましょう。

開業の準備を行う

四つ目は、開業の準備を行うことです。開業準備を行ううえで資格が必要になってきます。開業に必要な資格はなにが必要なのか。

一般的に、飲食店の開業には調理師免許が必要だと思うのではないでしょうか。しかし、実際は、飲食店の開業に調理師免許は必要ないのです。

飲食店の開業には、食品衛生責任者。規模によって防火管理者の指定が求められます。

食品衛生責任者は、飲食業の営業許可を申請する際に必須です。そのため、飲食店営業許可を持っていない場合は勝手に飲食店を営業することはできません。

食品衛生責任者と防火管理者

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、飲食物の衛生面を管理するための国家資格です。飲食店を行う際は必ず取得しなければいけません。食品衛生責任者1店舗につき1名以上が必要になるため開業時は誰が取得するのか決めておきましょう。

食品衛生責任者は、各都道府県が実施している食品衛生責任者講習会を受講することで取得可能です。

講習会の内容は、「衛生法規」「公衆衛生学」「食品衛生学」の3つに分かれています。計6時間の講習時間です。

受講資格や受講料は各都道府県によって異なるため、詳細を知りたい人はホームページで確認してみましょう。

防火管理者

防火管理者とは、消防法により定められている場所の管理や監督をする責任者です。店舗の収容人数が30人以上超える場合、防火管理者を取得しなくてはいけません。

防火管理者は店舗の延べ面積により、甲種あるいは乙種と分かれています。

甲種防火管理者は、店舗等防火対象物の延べ面積が300㎡以上の場合に対して、乙種防火管理者は、店舗等防火対象物の延べ面積300㎡未満の場合となっています。

まとめ

今回は居酒屋を100万円の予算で可能にする方法とは。開業資金はいくらかかるのかを紹介してきました。

100万円の予算であっても融資を行い開業は可能です。しかし、居酒屋を開業してからが難しく苦労するため念頭に計画を立ててから準備を行いましょう。

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