板橋区で飲食店を開業時に融資を受ける際のポイントは?開業の流れも含めて解説!

出店・開業

活気あふれる東京・板橋区で、自分のお店を持つという夢を叶えませんか?
飲食店開業は、多くの方にとって大きなチャレンジであり、資金調達も大きなハードルの一つとなります。
そこで今回は、板橋区で飲食店を開業する際に融資を受けるためのポイントと、開業までの流れを詳しく解説します。

このブログ記事を読めば、資金調達と開業準備をスムーズに進めるためのヒントがきっと見つかるはずです。

目次

板橋区の開業率は東京23区中17位

2016年度の総務省・経済産業省の調査によると、飲食店を含む板橋区の開業率は5.8%と東京23区内で17位です。
また廃業率は9.5%となっています。

まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう!

融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。

融資

融資は、金融機関から借り入れを行うことです。
利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。
融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。

補助金

補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。
返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。

助成金

助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。
補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。

資金調達の主体

融資:金融機関
補助金:国や地方公共団体など
助成金:国や地方公共団体など

返済の必要性

融資:必要
補助金:不要
助成金:不要

利子

融資:必要
補助金:不要
助成金:不要

申請の難易度

融資:やや高い
補助金:やや高い
助成金:比較的低い

資金の使い道

融資:自由
補助金:指定された用途に限る
助成金:指定された用途に限る

事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。

板橋区で利用可能な融資・補助金・助成金とは?

板橋区で飲食店を開業する際、資金調達の手段として融資制度に加え、補助金や助成金も活用することができます。
これらの制度は、開業資金の一部を補助したり、設備投資などの費用を軽減したりするもので、事業の成功に向けて大きな助けとなります。

融資制度

板橋区産業融資制度

板橋区が独自に設けている融資制度です。
中小企業の育成と振興を目的として、低利で融資を受けることができます。

対象者:板橋区内に本店・工場・営業所等を置く中小企業者
融資額:最大2,000万円
金利:東京プライムレートに基づく変動金利
返済期間:7年以内(据置1年以内含む)
資金使途:運転資金、設備資金

ものづくり設備資金融資

板橋区内のものづくり企業が地域との共生を図るために取り組む各種事業に対し、必要な助成金を交付します。

対象者:板橋区内に本店・工場等を置くものづくり企業
助成金:最大300万円
対象事業:地域との共生を図るものづくりに関する事業
助成率:経費の2分の1以内

事業承継資金融資

事業承継を円滑に進めるために、必要な資金を融資します。

対象者:事業承継を行う中小企業者
融資額:最大1,000万円
金利:東京プライムレートに基づく変動金利
返済期間:10年以内(据置2年以内含む)
資金使途:事業承継に必要な資金

経営改善特例融資

経営上の困難を克服し、事業の再建を目指す中小企業者に対して、必要な資金を融資します。

対象者:経営上の困難を克服し、事業の再建を目指す中小企業者
融資額:最大5,000万円
金利:長期プライムレートに基づく変動金利
返済期間:10年以内(据置2年以内含む)
資金使途:経営改善に必要な資金

その他

上記以外にも、日本政策金融公庫や東京都などの融資制度を利用することもできます。

補助金・助成金

板橋区魅力ある個店の連携事業補助金

区内の飲食店や理・美容室、エステサロン等の中・小規模事業者が複数店舗で協力して来客者数増につながる取り組みを行う場合に、その取り組みに係る経費の一部を補助します。

対象者:板橋区内に本店・営業所等を置く中小企業者
助成金:最大50万円
補助率:1/2 ※新いっぴん認定事業者が中心となり事業を行う場合、上限100万円
対象事業:区内の飲食店等が複数店舗で協力して行う来客者数増につながる取り組み

ものづくり補助金

板橋区内のものづくり企業が地域との共生を図るために取り組む各種事業に対し、必要な助成金を交付します。

対象者:板橋区内に本店・工場等を置くものづくり企業
助成金:最大300万円
対象事業:地域との共生を図るものづくりに関する事業
助成率:経費の2分の1以内

創業支援補助金

創業まもない事業者の賃料の一部を補助することで、創業期における経済的負担の軽減を図るとともに、区内における創業を促進します。

対象者:板橋区内に新たに事業を開始する個人事業主
助成金:最大100万円
対象事業:板橋区内に新たに開始する事業
助成率:賃料の2分の1以内

その他

上記以外にも、東京都や国の補助金・助成金を利用することもできます。

融資・補助金・助成金の選び方

融資・補助金・助成金には、それぞれ異なる制度内容や条件があります。自分の事業内容や目的に合った制度を選ぶことが重要です。

制度内容:金利、返済期間、資金使途などを比較検討する
条件:対象者、助成金・補助金の額、助成率などを確認する

※こちらは2024年4月1日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。

融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは

板橋区で飲食店開業時に融資を受ける際に気を付けるべきポイントを詳しく説明します。

自己資金の準備

融資を受けるためには、ある程度の自己資金を準備しておくことが重要です。
自己資金が多いほど、融資を受けられる可能性が高くなり、金利も低くなります。
開業資金の目安としては、全体の3割程度を自己資金で準備するのが理想です。

明確な事業計画

金融機関は、融資先の事業が成功する可能性があるかどうかを判断する必要があります。
そのため、明確な事業計画を作成することが重要です。事業計画には、以下の内容を盛り込みましょう。

・お店のコンセプト
・ターゲット顧客
・メニュー
・収支計画
・競合店分析
・マーケティング戦略
・リスク管理

事業計画は、単に作成するだけでなく、定期的に見直し、必要に応じて修正していくことも重要です。

適切な業種・業態の選択

板橋区には、様々な飲食店がひしめいています。
競争を勝ち抜くためには、適切な業種・業態を選択することが重要です。
自分の経験やスキル、市場のニーズなどを考慮して、最適な業種・業態を選びましょう。

信用情報

過去の借金や返済状況などは、融資審査において重要な要素となります。
もし、信用情報に傷がある場合は、早めに改善しておくことが大切です。
具体的には、以下の方法があります。

・借金の返済
・クレジットカードの利用状況の改善
・異議申し立て

金融機関選び

様々な金融機関から融資を受けることができます。
金利や返済条件などを比較検討し、自分に合った金融機関を選びましょう。

専門家の相談

融資を受けるのは初めてという方や、不安な点がある場合は、融資の専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、事業計画の作成や金融機関選び、融資申込みの手続きなど、様々なアドバイスをしてくれます。

板橋区で開業する際の費用の相場とは?

板橋区で飲食店を開業する際にかかる費用は、業種・業態や規模、立地条件などによって大きく異なります。
しかし、一般的な目安として、以下の通りです。

物件取得費用

賃料: 月額10万円〜30万円程度
敷金・礼金: 賃料の2〜3ヶ月分
保証金: 賃料の1ヶ月分
権利金: 居抜き物件の場合は、前のテナントから権利金が発生する場合がある

内装工事費用

スケルトン状態からの改装: 1坪あたり10万円〜20万円程度
居抜き物件の改装: 1坪あたり5万円〜10万円程度

設備投資費用

厨房機器: 100万円〜300万円程度
テーブル・椅子: 50万円〜100万円程度
レジ: 10万円〜50万円程度

その他の費用

許認可取得費用: 数万円〜数十万円程度
開業届提出費用: 数千円程度
広告宣伝費: 数十万円〜数百万円程度
運転資金: 数十万円〜数百万

合計:500万円〜1,000万円程度

上記の費用をすべて合計すると、500万円〜1,000万円程度となります。これはあくまでも目安であり、実際にはもっと高くなる場合もあります。

板橋区で開業する際の資金調達の方法

板橋区で飲食店を開業する際に利用可能な資金調達方法を詳しく説明します。

自己資金

開業資金の調達において最も重要なのが、自己資金です。
自己資金が多いほど、融資を受けられる可能性が高くなり、金利も低くなります。
開業資金の目安としては、全体の3割程度を自己資金で準備するのが理想です。

融資

自己資金だけでは開業資金が足りない場合、金融機関から融資を受けることができます。
融資には、以下の種類があります。

創業融資: 創業間もない企業向けに、低金利で融資を受けることができる制度です。
事業資金融資: 事業拡大や設備投資などのために利用できる融資制度です。
運転資金融資: 日常的な運転資金を調達するための融資制度です。

融資を受けるためには、事業計画書や財務諸表などの書類を提出する必要があります。
また、審査に通過するためには、自己資金があることや、返済能力があることが求められます。

補助金・助成金

板橋区では、飲食店開業を支援する様々な補助金・助成金制度を用意しています。
これらの制度を活用することで、資金調達をスムーズに進めることができます。

板橋区魅力ある個店の連携事業補助金:区内の飲食店等が複数店舗で協力して来客者数増につながる取り組みを行う場合に、その取り組み に係る経費の一部を補助します。
その他:板橋区では、上記以外にも様々な補助金・助成金制度を用意しています。詳細は、板橋区の公式ホームページをご確認ください。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める方法です。
開業資金の一部をクラウドファンディングで調達することで、多くの人から応援してもらいながら、お店を開業することができます。

フランチャイズ

フランチャイズ加盟することで、ノウハウや資金を借りることができます。
ただし、フランチャイズ加盟には、加盟金やロイヤリティなどの費用がかかります。

その他の資金調達方法

上記以外にも、以下のような資金調達方法があります。

・親族や友人からの借金
・クレジットカードのキャッシング

日本政策金融公庫を利用する

日本政策金融公庫は、政府系金融機関であり、中小企業向けに様々な融資制度を用意しています。
板橋区で飲食店を開業する際にも、日本政策金融公庫の融資を利用することができます。
日本政策金融公庫の融資制度には、以下のようなものがあります。

新創業融資

新規事業の創業に必要な資金を融資
融資額:最大3,000万円
金利:1.02%〜
返済期間:最大15年

ものづくり設備資金融資

設備投資に必要な資金を融資
融資額:最大3,000万円
金利:1.02%〜
返済期間:最大15年

日本政策金融公庫の融資制度の特徴は以下の通りです。
・金利が低い
・返済期間が長い
・保証人が不要な場合がある

日本政策金融公庫で融資を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。
・中小企業であること
・事業が健全であること
・返済能力があること

※こちらは2024年4月1日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式HPなどで確認してください。

板橋区で開業する際の実際の開業までの流れを解説

 コンセプトの決定

まず、どのようなお店を開業したいのか、コンセプトを明確にすることが重要です。
ターゲット顧客層、提供する料理・飲み物、お店の雰囲気などを具体的にイメージしましょう。
競合店との差別化ポイントも考え、オリジナリティのあるお店を目指しましょう。

事業計画書を作成する

事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。
事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。

店舗の概要

店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。
大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。

メニューやコンセプト

競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。

ターゲット顧客

ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。

売上計画、収支計画

収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。
売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。

事業計画書は、金融機関から融資を受ける際だけでなく、物件探し、行政手続きなど、開業後の運営にも必要となりますので、しっかりと練ることが重要です。

物件探し

コンセプトに合った物件を見つけることが重要です。
立地条件、広さ、設備などを考慮し、慎重に選びましょう。
飲食店開業に適した物件を見つけるには、不動産業者に相談するのがおすすめです。

許認可取得

飲食店を開業するには、保健所や消防署などの関係機関から許認可を取得する必要があります。
必要な許認可の種類や申請方法は、各機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

内装工事

コンセプトに沿った内装工事を進めます。
厨房設備や客席、トイレなどを設置し、快適な空間を作ります。
内装業者は、様々な業者が存在するため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

設備導入

厨房機器やテーブル、椅子、レジなどの設備を導入します。
予算と機能性を考慮して、最適な設備を選びましょう。
中古品を活用するのも一つの方法です。

スタッフ募集

調理スタッフやホールスタッフなど、必要なスタッフを募集します。
求人広告を出したり、ハローワークを利用したりして、人材を探しましょう。

開業準備

メニューの最終決定、食材の発注、スタッフ研修など、開業に向けて準備を進めます。
開店前にしっかりと準備をすることで、スムーズなオープンを迎えることができます。

開業

いよいよ、夢の飲食店がオープンです。
オープン後は、お客様に満足いただけるサービスを提供し、繁盛店を目指しましょう。

開業後の成功に向けて

開業後も、常に顧客満足度向上に努め、経営改善に取り組むことが重要です。
定期的に売上や利益を分析し、必要に応じて事業計画を修正しましょう。

板橋区で飲食店を開業するメリット

多様な需要層

住宅地や商業施設が多く点在しており、さまざまな需要層が存在します。

交通の便が良い

東京都心や埼玉県との交通アクセスが良好なため、地域外からの来客も見込めます。

競合店の多さ

飲食店が多く集まるエリアであるため、競合は激しいかもしれませんが、需要も高いです。

人口密度の高さ

人口密度の高いエリアであり、多くの潜在顧客が存在します。

板橋区で飲食店を開業するデメリット

競合の激しさ

商業施設や飲食店が多く集まるエリアであり、競合が激しいことが挙げられます。
同じようなジャンルの飲食店が多く存在するため、差別化が難しい場合があります。

賃貸料の高さ

駅周辺や商業施設が集積している場所ほど、賃貸料が高くなる傾向があります。
また、人通りの多い場所ほど賃料が高騰することも考えられます。

労働力の確保

都心部に近いため、人口密度が高く求人市場も競争が激しいです。

地域の需要の変化

地域の構成や需要が変化しやすいエリアです。
人口動態の変化や商業施設の出店状況など、地域の状況に合わせた柔軟な経営が求められます。

板橋区で開業する際の開業資金を抑えるコツとは

中古厨房機器・調理器具を活用

厨房機器や調理器具は、新品で購入すると高額になります。
中古厨房機器・調理器具であれば、新品の半額程度で購入することも可能です。
機能性や状態をチェックして、コストパフォーマンスの高いものを選びましょう。

中古家具やDIYで内装

テーブルや椅子などの家具も、新品で購入する必要はありません。
中古家具を利用したり、DIYでオリジナルの家具を作ったりすることで、費用を抑えることができます。

テンポスでは厨房機器や家具の中古商品を多く取り揃えております。

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居抜き物件を借りる

居抜き物件とは、前のテナントが内装や設備を残したままの状態の物件です。
スケルトン状態から改装するよりも費用を抑えることができ、開業までの時間を短縮できるというメリットもあります。

内装工事は業者に依頼せず、自分で行う

内装工事は、業者に依頼すると高額になる場合があります。
ある程度の知識やスキルがあれば、自分で行うことで費用を抑えることができます。

開業前にしっかりと計画を立てる

開業前にしっかりと計画を立てることで、無駄な出費を避けることができます。
必要なものをリストアップし、予算内に収まるように調整しましょう。

クラウドファンディングを活用

クラウドファンディングは、インターネット上で不特定多数の人から資金を集める方法です。
開業資金の一部をクラウドファンディングで調達することで、資金調達をスムーズに進めることができます。

補助金・助成金制度を活用

板橋区では、飲食店開業を支援する様々な補助金・助成金制度を用意しています。
これらの制度を活用することで、資金調達をさらにスムーズに進めることができます。

開業時期を工夫する

繁忙期ではなく、閑散期に開業することで、物件取得費用や内装工事費用などを安く抑えることができます。

人件費を抑える

人件費は、飲食店の経営において大きな負担となります。
最初はパートやアルバイトを活用し、必要に応じて正社員の採用を検討しましょう。
また、従業員のスキルアップを図ることで、作業効率を上げ、人件費を抑えることもできます。

設備投資を最小限に抑える

必要最低限の設備のみを導入し、状況に応じて追加購入することを検討しましょう。
また、レンタルサービスを活用することで、初期費用を抑えることができます。

まとめ

夢への第一歩!板橋区で飲食店開業を目指す皆さん、準備は進んでいますか?
今回紹介したポイントを参考に、計画的に資金調達を進め、夢の開業を実現してください!

開業はゴールではありません。
開店後も努力を続け、お客様に愛されるお店作りを目指しましょう。
開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。

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