静岡市で飲食店を開業したい!そんな夢をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
しかし、開業にはまとまった資金が必要となります。自己資金だけで賄うのは難しい場合も多いため、多くの方が融資を利用しています。
そこで今回は、静岡市で飲食店を開業時に融資を受ける際のポイントと、開業の流れを詳しく解説します。
融資の種類や条件、申請手続きなど、わかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
夢の実現に向けて、しっかりと準備を進めましょう!
目次
静岡県の開業率は全国24位
2015年度の厚生労働省の調査によると、飲食店を含む静岡県の開業率は4.6%と全国で24位です。また廃業率は3.9%で、全国で14位となっています。
まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう!
融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。
融資
融資は、金融機関から借り入れを行うことです。利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。
補助金
補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
助成金
助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
資金調達の主体
融資:金融機関
補助金:国や地方公共団体など
助成金:国や地方公共団体など
返済の必要性
融資:必要
補助金:不要
助成金:不要
利子
融資:必要
補助金:不要
助成金:不要
申請の難易度
融資:やや高い
補助金:やや高い
助成金:比較的低い
資金の使い道
融資:自由
補助金:指定された用途に限る
助成金:指定された用途に限る
事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。
静岡市で利用可能な融資・補助金・助成金とは?
静岡市で飲食店を開業する際には、自己資金に加えて、融資や補助金・助成金の活用もおすすめです。
ここでは、静岡市で利用可能な融資・補助金・助成金について詳しく説明します。
融資
静岡市は、市内事業者の事業資金調達を支援するため、様々な制度融資を実施しています。
創業支援資金(新設・増設)
500万円以内、金利1.4%~
創業支援資金(既存店舗の改装)
300万円以内、金利1.4%~
小規模企業向け事業資金
3,000万円以内、金利1.4%~
女性・若者・シニア向け創業支援資金
500万円以内、金利1.4%~
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、創業や事業拡大を支援する政府系金融機関です。
後ほど詳しく説明いたします。
民間金融機関
静岡銀行、スルガ銀行など、静岡市に支店のある多くの民間金融機関でも、創業融資や事業資金の融資を行っています。
補助金・助成金
静岡市では、事業の活性化や新規事業の創出を支援するため、様々な補助金・助成金制度を設けています。
静岡市中小企業経営力向上事業費補助金
最大100万円
静岡市新分野進出支援事業費補助金
最大200万円
静岡市ものづくり補助金
最大500万円
融資・補助金・助成金の申請
融資・補助金・助成金の申請には、それぞれ申請書類や必要書類が異なります。事前に各制度の詳細をよく確認し、必要書類を準備しておきましょう。
静岡市で飲食店を開業する際には、様々な融資・補助金・助成金制度を活用することができます。
これらの制度を有効活用することで、資金調達をスムーズに進め、開業後の事業運営を安定させることができます。
詳細は各制度のホームページなどで確認し、早めに準備を進めることをおすすめします。
※こちらは2024年2月1日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。
融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは
静岡市で飲食店を開業する際に融資を利用する際、以下の点に注意する必要があります。
融資の目的を明確にする
融資を受ける前に、何のために資金が必要なのかを明確にする必要があります。
・店舗の賃料や内装費
・設備費
・人件費
・運転資金
など、具体的な資金使途を把握しておきましょう。
融資の目的が明確であれば、必要な資金調達額を算出し、適切な融資制度を選ぶことができます。
事業計画書を作成する
融資を受けるためには、事業計画書を作成する必要があります。
事業計画書は、事業内容、経営戦略、収益計画などをまとめた書類です。
事業計画書は、金融機関が融資の可否を判断する重要な資料となりますので、しっかりと練って作成する必要があります。
信用情報を確認する
金融機関は、融資の返済能力を判断するために、信用情報を調査します。
過去に返済事故などがないか、信用情報を確認しておきましょう。
信用情報を確認する方法
・各信用情報機関に照会する
・信用情報機関に加盟している金融機関に確認する
金融機関と十分に相談する
融資には様々な種類があり、それぞれ金利や返済条件などが異なります。
複数の金融機関の融資制度を比較検討し、自分に合った融資を選ぶことが重要です。
金融機関の担当者に相談し、それぞれの制度のメリット・デメリットを理解した上で、最適な融資を選ぶようにしましょう。
融資の返済計画を立てる
融資は借金であることを忘れずに、しっかりと返済計画を立てる必要があります。
毎月の返済額や返済期間などをシミュレーションし、無理のない返済計画を立てましょう。
融資の目的を達成する
融資を受けた後は、事業計画書に基づいて事業を進め、融資の目的を達成する必要があります。
資金を有効活用し、事業を成功させましょう。
静岡市で融資を受ける際には、上記のポイントに注意し、計画的に準備を進めることが重要です。
不明点があれば、金融機関や専門家に相談することをおすすめします。
静岡市で開業する際の費用の相場とは?
静岡市で飲食店を開業する際の費用は、店舗の規模や業種、設備の充実度などによって大きく異なりますが、一般的な相場は以下のような通りです。
主な費用項目
店舗取得費
テナントの場合:200万円~500万円
居抜き物件の場合:100万円~300万円
内装工事費
100万円~300万円
厨房設備費
200万円~500万円
食器・調理器具費
50万円~100万円
宣伝広告費
50万円~100万円
運転資金
3ヶ月~6ヶ月分の売上高
合計費用:650万円~1,700万円程度
上記の費用を合計すると、650万円~1,700万円程度となります。
業種別費用相場
カフェ:800万円~1,200万円
居酒屋:1,000万円~1,500万円
レストラン:1,500万円~2,000万円
静岡市で開業する際の資金調達の方法
静岡市で飲食店を開業する際には、自己資金以外にも様々な資金調達方法があります。
以下に、代表的な方法とそれぞれの特徴を詳しく説明します。
自己資金
最も確実な資金調達方法です。開業資金の全てを自己資金で賄うことができれば、借入による利息負担を抑えることができます。
融資
金融機関から融資を受ける方法です。
主な融資の種類
創業融資:創業や事業拡大を支援する融資
事業資金:事業運営に必要な資金を調達する融資
設備資金:設備投資に必要な資金を調達する融資
融資を受けるためのポイント
・事業計画書をしっかりと作成する
・信用情報を確認する
・金融機関と十分に相談する
補助金・助成金
国や自治体から事業支援のために支給される資金です。返済義務はありません。
主な補助金・助成金
創業支援補助金:創業を支援する補助金
小規模企業向け補助金:小規模企業の事業活動を支援する補助金
雇用創出促進補助金:雇用創出を支援する補助金
補助金・助成金を受けるためのポイント
・申請要件を満たしていることを確認する
・申請書類をしっかりと準備する
・申請期限内に申請する
クラウドファンディング
インターネットを通じて多くの人から資金を集める方法です。
メリット
・資金調達だけでなく、事業のPRにもなる
・多くの人から応援を得られる
デメリット
・目標金額に達しなければ資金調達できない
・リターンを用意する必要がある
その他
リース:設備を借りて使用する
ファクタリング:売掛金を現金化する
日本政策金融公庫を利用する
日本政策金融公庫は、政府系金融機関です。創業や事業拡大を支援する様々な融資制度を提供しています。
主な融資制度
創業融資
最大2,000万円、金利1.4%~
小規模企業向け融資
最大3,000万円、金利1.4%~
新エネルギー・省エネルギー設備導入融資
最大1億円、金利1.4%~
メリット
・金利が低い
・返済期間が長い
・担保や保証人が不要な場合がある
デメリット
・審査基準が厳しい
・融資を受けるまでに時間がかかる
静岡市で飲食店を開業する際には、自己資金以外にも様々な資金調達方法があります。
それぞれの方法の特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
日本政策金融公庫は、創業融資や事業拡大のための融資制度を提供している政府系金融機関です。金利が低く、返済期間が長いなどのメリットがあります。
※こちらは2024年2月1日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式HPなどで確認してください。
静岡市で開業する際の実際の開業までの流れを解説
静岡市で飲食店を開業するには、以下の流れで準備を進める必要があります。
コンセプト・業態の決定
まず、どのような飲食店を開業したいのか、コンセプトと業態を明確にしましょう。
・ターゲット顧客層
・提供する料理・サービス
・店舗の雰囲気
などを具体的にイメージすることが重要です。
市場調査
静岡市における飲食店の市場規模、競合店の状況などを調査しましょう。
・市場調査の方法
・顧客ニーズの把握
・競合店の分析
事業計画書を作成する
事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。
店舗の概要
店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。
メニューやコンセプト
競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。
ターゲット顧客
ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。
売上計画、収支計画
収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。
事業計画書は、金融機関から融資を受ける際だけでなく、物件探し、行政手続きなど、開業後の運営にも必要となりますので、しっかりと練ることが重要です。
物件探し
コンセプトやターゲット顧客層に合った物件を探しましょう。
・立地条件
・広さ
・設備
などを考慮する必要があります。
資金調達
自己資金以外に、融資や補助金・助成金などを活用して資金を調達しましょう。
許可申請
飲食店営業許可など、必要な許可を取得しましょう。
内装工事・設備導入
店舗の内装工事や設備導入を行いましょう。
スタッフ募集
必要なスタッフを募集し、教育・研修を行いましょう。
メニュー開発
提供する料理・ドリンクのメニューを開発しましょう。
開業準備
広告宣伝、販促活動など、開業に向けて準備を進めましょう。
開業
いよいよ開店です!
開業後の運営
顧客満足度向上、売上向上を目指して、日々努力を続けましょう。
静岡市で飲食店を開業するメリット
豊富な観光資源
静岡市周辺には富士山や伊豆半島、清水港など、多彩な観光地があります。
地元の特産品
静岡市周辺にはお茶や青果物、魚介類などの特産品が豊富にあります。地産地消のメニューを提供することで、地元客や観光客からの支持を得やすくなります。
アクセスの良さ
交通インフラが整っており、東海道新幹線や在来線、高速道路などが通っています。
地域の人口増加
都心部からの移住者や若い世代の定住者が増加しています。
静岡市で飲食店を開業するデメリット
競争の激化
飲食店が多く、競争が激しい地域です。新規の飲食店が市場に参入する際には、競争に打ち勝つ必要があります。
物件の高額化
中心部や人気エリアでは、物件の家賃や購入価格が高額化している場合があります。
労働力の確保
人手不足が深刻化しており、適切なスタッフを確保することが難しい場合があります。
季節依存性
観光客が多いため、季節によって客足が大きく変動する場合があります。オフシーズンの売上を確保するための工夫をしましょう。
静岡市で開業する際の開業資金を抑えるコツとは
静岡市で飲食店を開業する際には、できるだけ開業資金を抑えたいものです。
以下に、開業資金を抑えるコツをいくつかご紹介します。
コンセプト・業態を明確にする
コンセプトや業態を明確にすることで、必要な設備や什器などが明確になり、無駄な出費を抑えることができます。
中古品を活用する
厨房設備や什器などは、新品を購入するよりも中古品を活用することで費用を抑えることができます。
テンポスでは多くの中古商品を取り揃えております。
DIYを行う
内装工事や看板などは、業者に依頼するよりも自分でDIYを行うことで費用を抑えることができます。
格安の物件を探す
家賃や譲渡価格が安い物件を探すことで、初期費用を抑えることができます。
人件費を抑える
できるだけ人件費を抑えるために、セルフサービスを取り入れるなどの工夫をすることができます。
開業時期を検討する
繁忙期ではなく、閑散期に開業することで、内装工事費や設備費などを抑えることができます。
補助金・助成金の活用
静岡市では、飲食店を開業する際に利用できる補助金・助成金制度があります。積極的に活用することで、資金負担を軽減することができます。
クラウドファンディング
クラウドファンディングを利用することで、多くの人から資金を集めることができます。
リースを利用する
厨房設備などをリースすることで、初期費用を抑えることができます。
融資の活用
自己資金が不足している場合は、融資を利用することで資金調達することができます。
経験者に相談する
過去に飲食店を開業した経験者に相談することで、費用を抑えるためのアドバイスを得ることができます。
情報収集を徹底する
インターネットや書籍などで、開業に関する情報を収集しましょう。
まとめ
静岡市で飲食店開業、夢の実現に向けて一歩踏み出すなら、計画と準備が大切です。記事を参考に、事業計画書作成や資金調達、物件探しなど、着実に準備を進めましょう。静岡市の魅力を活かした、お客様に愛されるお店作りを目指して、応援しています!
開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。