京阪本線、京阪中之島線天満橋駅から徒歩2分、白く清潔感あふれる外装で出迎えてくれる『中華そば 辻』。
2023年4月11日に開店。40歳で脱サラした店主の辻さんが、様々な苦難を乗り越えた末に繁盛店となった1号店とは一線を画す、新しい店舗として「辛い、臭い、脂っこい」をテーマにオープンした2号店です。
食べログでは★3.57、ラーメンデータベースでは83.398ポイントを獲得するほどの人気ラーメン店となりました。
そんな『中華そば 辻』さんの開業までの経緯や苦労したことや、失敗したことなど、そして成功に至るまでの秘話をお聞きしました。
目次
開業までの経緯
40歳での脱サラ
40歳までサラリーマンをしていたんです。40歳で脱サラをして、42歳で開業をしました。
食べ歩きをしていたほどではないにしても、食べ物の中でも「ラーメン」が一番好きだったのがきっかけですかね。
サラリーマン時代に友人でもあり先輩だった人が、サラリーマンからの独立をしたことを機に、「お前もなんかやれ」と誘ってもらっていて。
その頃、サラリーマンをやってる中でも行き詰まりを感じていて。
「今かな」と思い、やるなら大好きだった「ラーメンかな」ということでサラリーマンをやめて独立を決めました。
その後、2年間「来来亭」や「某有名ラーメン店」で修業。
開業までは特に問題はなく、千葉にあるラーメン学校に1~2週間くらい行きました。
「40歳代で開業するには勇気がいったのでは?」という言葉を投げかけると、辻さんは「婚約中だったので彼女に相談したのですが、全く反対もされずに「やりやり~」と背中を押されたんです」と真っすぐに語ってくれました。
一番人気メニュー:バッチバチ中華そば醤油 900円(税込)
※にんにく、背脂、鷹の爪、生姜、卵黄入りのスタミナ系
限定メニュー(数量限定・麺、その他トッピングがなくなり次第終了):バチ郎 スペシャル(国産牛ホルモン・豚足・うずら・卵黄がプラス)1,950円(税込)
※大阪高井田系と二郎系を融合した新ジャンル高井田次郎。極太ちぢれ麺使用。にんにく、背脂、鷹の爪、ぶつ切り青ネギ、もやし入りのスタミナ系
おすすめメニュー:チャーシュー丼 ノーマル 550円(税込)
おすすめメニュー:肉タク丼 ノーマル 550円(税込)
おすすめメニュー:パイカ(豚バラ軟骨)丼 ノーマル550円(税込)
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苦労したこと、失敗したこと、それらを乗り越えたエピソード
頑張れるのは家族のおかげ
オープン当初は僕とバイト1人でやっていたので、仕込みから営業をほとんど1人でやっていたという感じだったので、開業から半年くらい、1日3、4時間ぐらいの睡眠だったんです。
なので、まず体力的な部分がきつかったですね。
それがきっかけで、開業から半年後くらいに、バイク通勤していたんですけど、バイクで居眠り運転をしてしまって。
前の車に激突して、ろっ骨を3本折って1か月くらい休業してしまいました。死ななくてよかったですけどね。
そして、あとは人の部分。2人体制なので、バイトが休むとワンオペになるのできつかったですね。
全て乗り越えられたのは、家族がいたから。
脱サラした時に一人目の子がお腹にいて、開業した翌月には二人目が生まれました。
「奥さんと生まれてきた子供のために頑張らなければ!」というのが原動力になりましたね。と辻さんは力強く語ります。
カウンター席 : 7席 2人掛けテーブル : 2卓の11席
開業してみてはじめてわかったこと
人を育てる、ということの難しさ
今もずっと感じていることですが、ラーメンは実際味だけではない。ということですね。
人を育てたり、お金の管理をしたりとか。
人を育てて、マネジメントするというのが一番の苦労です。
2店舗やってよかったなというところがあって。
社員が本店2人、2号店の辻も2人で4人になったんですけど、店舗間での競争、刺激があるみたいで。
「口にはしないけど、意識とか考え方の部分でライバル心に近いようなものが生まれている。それがいい方向性を生んでいると思います。」と辻さんは嬉しそうに語ってくれました。
一杯一杯丁寧に仕上げます。
テンポスとのかかわり
先日も行きました。
最初開業の時は良く行っていっていましたね。
大阪日本橋の店です。
圧力寸胴の問い合わせをしたことがあり、調理器具を主に買いました。
備品系ですね。
ストッカーなども購入しましたね。
買取のほうも利用させていただきました。
ガスレンジを買い取ってもらいましたよ。
今後の展望・開業する方へのメッセージ
夢の入り口でありたい
今後はできれば年内にもう1店舗開業したい。「人がそろえば」ですけれど。
今いるスタッフで、希望者には独立支援をしたいんです。
「夢をかなえる」手伝いをしたいと考えています。と、辻さんは真っすぐ語る。
最前線に立ってというよりは、支えとして応援をする立場としてやっていきたいですね。
うちの会社名が、「株式会社DCT gate」というんですけれども、「ドリームスカムトゥルーの頭文字と、ゲートは入口」の意味で「DCT gate」で。
うちに関わったスタッフの夢の入り口になれたらなと思って付けた名前なんです。
夢の実現をしっかり支えられるように、そこをしっかりこれからもやっていきたいなと思っています。
実際、最初はスタッフも長続きしなかったですね。
僕自身もワンマンで来てしまったので。
ここ数年ですね、「スタッフを支援したい」という思いを持つようになってきて、それからはスタッフも長続きしてくれるようになりましたね。
「スタッフを支えたい」というのが軸になってきてから変わったと思います。と、辻さんは力強く語る。
今度の店舗のコンセプトは、白湯(ぱいたん)も清湯(ちんたん)も出すようなラーメン屋で、自宅に近い、弁天町でできたらいいかな、と思っています。
ファミリー層をターゲットにしたものができたらいいなと思っているんです。
不安な部分は、売上の上下などもあって、これからの成功も約束されているものでもないので、少しの不安はありますね。
コロナ禍では、初期にスタッフの感染などもあり、売上も半減しましたが、そこをなんとか乗り越え、今はコロナ前以上の売上になっています。
谷町四丁目の本店と共に、2店舗をしっかりと安定させて、3店舗目に挑戦したいと思います。
先人の言葉を聞いてください
開業する方へは、やってみて想定外なことが次から次に、たくさん出てくると思います。
でも、「それを乗り越えた先輩方」というのがたくさんいると思うので、先駆者の方に聞けば解決策が見つかると思うんです。
だから「頑張ってやってもらいたい」と思います。
まとめ
40歳での脱サラを後押ししてくれた奥さんの言葉で、42歳にして開業を果たし、今や人気店の店主となった辻さん。
「夢の入り口になって欲しい」と語る辻さんからは、スタッフの皆さんや、これからスタッフになる方への愛情を感じました。
「夢をかなえる支えになりたい」という辻さんの元から独立して、素敵なラーメン店などが生まれると素敵ですね。
また、苦労したお話からは、九死に一生を得た辻さんの経験を伺い、ワンオペの大変さを知ることが出来ました。
人を育てることの大変さを語ってくれた辻さんでしたが、「支える」という方向性に意識を変えたところ上手くいくようになった、という貴重なお話を聞くことも出来ました。
これから起業を目指す方、今現在人材育成にお困りの方は、スタッフの皆さんとの関係性のありかたを考える良いお手本となるのではないでしょうか。
家族のため、スタッフの皆さんの夢のために頑張る辻さんをこれからも応援していきたいと思います。
そして、これから開業を目指す方、経営にお悩みの方の力になれるようテンポスは日々努力してまいります!
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#取材協力
店名:中華そば 辻
店主:辻 光保 様
住所:大阪府大阪市中央区釣鐘町1-1-1
TEL:非公開