新型コロナウイルスの流行から、早一年。昨年、飲食店の経営は厳しい状況に追い込まれました。中には、残念ながら経営を続けられなくなってしまったお店も。一方で、この状況を上手く利用して手を打ち続けているお店も多くあります。
飲食店にとって激動の1年間だったわけですが、飲食店の経営状況は現在、どのような状況なのでしょうか?
テンポスフードプレイスのお客様を対象にアンケート調査を実施いたしました!
この記事では、実際のアンケート結果とそこから推測されるこれからの飲食店に必要な経営の一手についてご紹介いたします。
目次
飲食店経営状況アンケート調査結果
今回、コロナ流行開始から1年たった、現在の飲食店の経営状況と集客対策について調査を行う目的でアンケートを実施いたしました。
対象は、テンポスフードプレイスをご利用いただいている飲食店経営者様14名です。
早速アンケート結果を見ていきましょう。
前年と比較して売り上げ状況は変化しましたか?
結果は、「下がった」が43%、「上がった」が21%、「変わらない」が36%となりました。緊急事態宣言が続き、経営が難しくなっている一方で、半数以上は現状維持以上の経営状況であることが分かります。
前年と比較して客数は変化しましたか?
結果は、「下がった」が50%、「変わらない」が29%、「上がった」が21%となりました。こちらも緊急事態宣言が長引いていることが影響しているのか、客数が減少したと答えた方が半数を占めました。一方で、半数は客数を維持できているようです。
前年と比較して客単価は変化しましたか?
結果は、「変わらない」が50%、「上がった」が29%、「下がった」が21%なりました。客単価は変わらず経営が続いている飲食店が半数を占めました。
現在のおおよその客単価をお答えください。
結果は、「~1000円」が36%、「1000円~3000円」が57%、「4000~6000円」が7%となりました。客単価は1000円~3000円の価格帯のお店が多いようです。
経費のうち、販促費が占める割合はどれくらいですか?
結果は、「~2%」が57%、「2~4%」が29%、「4~6%」が7%、「6~8%」が7%となりました。 一般的には5%程度、最低でも3%程度を広告宣伝費に充てるのがベストだと言われていますが、販促費にあまり費用を充てられていないのが現状のようです。
飲食店経営で特に力を入れていることは何ですか?
結果は、最も多かった回答が接客と料理・メニュー開発、次いで集客・宣伝、その次に値段設定という結果になりました。
やはり、飲食店の大きな魅力は料理とサービスです。ここに力を入れているお店が多いようです。
具体的にどのようなことに力を入れていますか?
回答結果には、以下の答えがありました。
・Instagramを使用
・イベント。チラシ。Instagram。
・ゼロからのスタートのため可能性を探っています
・言葉遣い
・商品力の向上と、サービスの向上の日々の研鑽。
・当店ならではのメニューや接客で食材を理解していただき 差別化を取り組んでます(地産地消)。
・料理を味、見た目の変化を計りマンネリ化を脱却する。(今までと変わった上に好評に思ってもらえる事が大前提)
SNSなどを活用した集客や、商品やサービスの質の向上に力を入れられているようです。
飲食店経営で現在課題に感じていることや悩んでいることはありますか?
結果は、最も多かった回答が集客、次いで経費削減、その次にメニュー開発や人材不足という結果になりました。
具体的にどのようなことを課題・悩みに感じていますか?
回答結果には以下の答えがありました。
・コロナ禍、コロナ後の消費動向や商売のやり方
・今出来る感染防止対策をの充実
・ロスを削減、集客方法
・店の認知度の低さ、入りにくさ、アピール不足
・料理をスムーズに提供できる取組
集客・販促のために何か行っていますか?
結果は、「はい」が79%、「いいえ」が21%という結果になりました。多くの飲食店が集客・販促のための何かしらの取り組みは行っているようです。
集客・販促のために行っていること
最も多かったのがSNSの運用、次いでポスターの設置、その次にGoogleマイビジネスの登録とチラシの設置という結果になりました。
全体的に見ると、チラシやポスターなどのアナログな宣伝とSNSやGoogleマイビジネスなどのデジタルな宣伝、どちらも活用されているようですね。
その他の集客の取り組みとしては、HP作成、グルメサイト登録、イベント出店、購入者へのプレゼントキャンペーンの実施、ショップカードの作成、チラシのポスティング、オリジナルグッズの作成などがありました。
地元の人気パン屋さんとコラボしてパンの販売を行うイベントを行った飲食店もあるようです!
コラボ企画は話題性があるため、PRとしても有効な手段であると言えますね!
販促・集客を行わない理由は何ですか?
資金不足や集客に特に困っていないという意見が寄せられました。
アンケート調査結果まとめ
コロナ流行り始めから1年が経ちましたが、徐々に客足は戻りつつも、やはり経営は厳しい状況のようです。アンケート結果では、集客数が減少しており、集客に課題を感じると回答した方が多くいました。しかし、中々集客まで手が回らない、費用をかけることが難しいというのが実状のようです。
ウィズコロナはしばらく続くことが予想されますが、外食をしたいと思う人が減るわけではありません。したがって、お店の魅力を磨くことはもちろん、お店の魅力をいかに発信していくかがポイントになりそうです。
集客・販促、どのように取り組むべき?
では、実際にどのように集客に取り組んでいくべきなのかを解説していきます。
お客様を集める
短期的な集客としては、お店の前を通りかかった人に興味を持ってもらうこと、来店したいと思ってもらうことが必要になります。
店先にメニューの看板やポスターを設置し、お店に興味を持ってもらえるようにしましょう。
最近では、お店の設備(Wi-Fi)や衛生対策を行っているかどうかも、お店選びの基準になるそうです。
このようなお店の魅力は、一目見て分かるようにしっかりとアピールしていきましょう。
長期的な集客としては、より多くの人にお店の魅力を知ってもらう必要があります。そのためにも、SNSやGoogleマイビジネスを活用してお店の情報を発信していきましょう。
最近は、InstagramやTikTokなどのSNS、Googleマップなどを活用してお店を発見し、実際に来店する方が増えているようです。
すぐに飲食店を利用したい!という方はもちろん、いつか来店しようと思ってもらえる潜在的な見込み客も増えます。そのため、長期的に見たときにもお店公式のSNSやGoogleマイビジネスは資産になるでしょう。
これらは、無料で登録が可能です。集客や販促にお金をかけることが難しい場合でも取り組むことができる集客方法となります。
しかし、ただ登録しただけでは集客にはつながりません。写真や情報量を充実させて、コンテンツの魅力を強化していきましょう。
リピーターを増やす
基本的なことですが、料理や接客サービスの質を上げることが最も重要となります。美味しかったからまたこの料理を食べたい、店員の接客がとても良かったからまた来たいといった理由がリピーターをつかむ大きな要因になるでしょう。
その他にも、ポイントカードを作る、期間限定のイベントを行うといった方法もリピーターを増やすのに有効です。
中には、お店の公式LINEを活用して、ポイントカードを作ったり、LINEのお友達登録をしているお客様限定でお得なキャンペーン情報を発信することでリピーターを獲得している飲食店もあります。
LINEはお客様と個別にメッセージのやり取りを増やすことができるので、お店のファンを増やすためにも有効な手段の一つです。
まとめ
いかがでしたか?まだまだ飲食店の経営は厳しい状況が続くかもしれません。しかし、時代に合わせて経営方法を変化させることで売り上げを伸ばすことは可能です。
積極的にお店の魅力をアピールしていきましょう。
集客には手間も時間もかかってしまいますが、プロに任せて、その分商品やサービスの向上に注力し、お店の魅力をアップさせる方法も経営戦略の一手となります。
テンポスでは各種集客サービスの支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。