新規開業時に、物件が決まり、内装工事の予定が立つと次は厨房機器選びになります。厨房のサイズやメニューに合わせた商品を選ぶのも、同じ機器でも何が違うのか考えるのも大変です。
今回はパン屋さん、カフェなどで使われる機器の違いや使い方をまとめてみました。新規購入だけでなく買い替え時にも参考にしてください。
目次
パン屋さんに必要な機器
【ドゥコンディショナーとホイロってなに?】
ドゥコンディショナーとホイロとは、共にパン生地を発酵させる機器です!
・ホイロ
ホイロは生地の発酵のみを行う機器です。パンを焼く前に生地を最終発酵させるため、温度、湿度を最適に保つ機械です。一般的に、生地の最終発酵は湿度85%、温度38℃が最適と言われており、最終発酵後の生地は柔らかくなり、成形しやすく、火が通りやすくなります。
・ドゥコンディショナー
ドゥコンディショナーは冷凍した生地の保冷、解凍、発酵などの作業をボタン一つで、全て自動で行います。
【それぞれの機器のご紹介】
生地こね機
商品名はパンこね機ですが、うどん、パスタ、餃子、ソーセージ、お好み焼きまでさまざまな生地こねに使えます。
・従来に比べ安価でコンパクト
・単相100Vで使えます
ホイロ
・発酵のみのため朝早く仕込む必要があります。
・金額は50万円前後でドゥコンディショナーの半額以下。初期投資を抑えたい方や個人店向けです。
小型ホイロ
・1斤パンなら12個、小型パンなら最大72個。
・工具不要でたためるので収納に場所をとりません。
・金額も20万円前後とお求めやすい値段です。
・自家製パンを検討している飲食店の方に最適です。
ドゥコンディショナー
・生地の冷凍、冷蔵、発酵を全てこなす優れもの。
・早出の必要がなく、店に来たら焼くだけ。
・100万円以上と高額です。
アルバイトさんでもボタン一つで失敗なし!大型店舗に最適です。
ベーカリーオーブンは、ハード系、ソフト系、両方、冷凍生地使用、製菓ありなど製造するパンや、1日どのくらいの販売数を目指すかにより、「コンベクションオーブン」「デッキオーブン」などさまざまな対応機器があります。どの機器を使えば良いかに迷ったら是非ご相談ください。
カフェに必要な機器
【コーヒーマシンの選び方①】
家庭用と業務用は何が違う?
・家庭用はタンクに水を入れ、抽出数10杯程度と限られ、抽出前に時間がかかります。
・業務用は水道直結で連続抽出が可能です。
提供数が多いお店は業務用がおすすめです。でも水道直結の機器の場合は水道設置工事が必要です。
【コーヒーマシンの選び方②】
お店でコーヒーを提供するけど何を選べば良い?
1日の提供数で変わります。
・50杯以下なら1連マシン。
・50杯以上なら2連マシン。
が目安です。
テイクアウトありなしでも変わりますのでご相談ください。
コーヒーマシンもさまざまな種類があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
【水だしコーヒーマシン】
一滴ずつ珈琲豆に水を浸透させ抽出し、マイルドな味を楽しめます。
・コーヒーだけでなく緑茶の抽出にも最適。
・見た目も良く、インテリアとしても◎
抽出に数時間かかるためコーヒーを売りにするお店向けです。
【コーヒーサイフォン】
蒸気圧を利用し抽出し、ドリップに比べ温度が高く、香り高いコーヒーになります。
・音や抽出過程も楽しめます。
・都度抽出するため本格カフェ向け。
・熱源が必要となり、準備に手間がかかります。
【ドリップコーヒーマシン】
豆をセットし、水を入れるだけの一般的なマシンです。
・1回で大量に作れ、作り置きができます。
・置きすぎると煮詰まり風味が落ちます。
テイクアウトやランチコーヒーに最適です。
【エスプレッソマシン】
・全自動:豆挽きから抽出まで全て自動、誰でも同じ味が出せるため、アルバイトさんにも安心です。
・セミオート:コーヒー粉に圧力をかける「タンピング」が必要、豆の量やタンピングの仕方、コーヒー豆の引き方により味が変わるため、知識があり個性を出したい玄人向けの機器です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
是非、お店の大きさやメニューにあった商品選びの参考にしてください。