飲食店における広告は時代とともに大きくトレンドが移り変わります。
つい数年前までは、グルメサイトに店舗の情報を掲載し、各グルメサイト内で上位に表示させることが、集客対策の中で最も効果があると言われていました。現代では、そうではなくGoogleマップの対策やSNSの運用など、低コストでなおかつ影響力もお客様へ強く与えられる媒体が席巻してきています。
こちらでは、飲食店の集客において欠かせないウェブ媒体を、対策方法と共におすすめ順にご紹介します。
目次
本記事で紹介する媒体一覧
- Googleマップ
言わずもがなGoogleの対策は必須といえます。主に、MEO対策(Map Engine Optimization) と呼ばれていますが、Googleで「東京 居酒屋」などと検索をされた際に、検索結果のトップにGoogleマップが表示されるようになっており、お店探しをしているユーザーの8割がGoogleでお店を探したことがあると回答するほど現代では重要な対策になっています。
〇メリット
・登録だけであれば無料
・ユーザーの8割がお店探しに使用しているため絶大な集客力がある
・費用をかけた分だけ上位に表示されるという仕組みではないため、チェーン店以外の小規模店舗でも上位表示を目指すことが可能
〇デメリット
・個人では対策しきれない対策項目がある
・悪い口コミが入ったら目に入りやすい
・更新頻度が重要なため営業との両立が難しい
- ホームページ
ホームページには、直接的な集客効果、集客はついていません。もちろん、SEO対策がされているホームページは、店名検索以外のエリア×ジャンルで検索がかけられた際にも、表示されやすくなります。ただ、基本的にはお店のブランディングが主な役割です。ここで、2番目にホームページを挙げたのは、ホームページがGoogleの対策に大きくプラスの影響を与えるためです。
MEO対策の項目は、Googleがネット上に公表しており、ホームページのような事業主の公式サイトが必要とされています。そのため、Googleマップの店舗ページに公式ホームページのリンクを貼ることが対策の一環として必要となります。
〇メリット
・各媒体よりも詳細な店舗情報が掲載可能
・店舗のブランディング力向上に繋がる
・予約システムを組み込むことでグルメサイトなどの従量課金なくネット予約が受付可能
○デメリット
・制作費用を抑えたとしてもサーバー費用が永続的にかかる
・更新に手間がかかる
・お客様に見てもらえようになるまで時間がかかる
Instagramの集客における影響度は今なお急成長し続けています。食欲をそそる鮮やかな画像や動画に加え、ハッシュタグ機能で見てほしいお客様、来てほしいお客様にダイレクトに情報が流せます。特に、30代前半までの若年層のユーザーは多いですが、若い世代のSNSの活用方法は多岐にわたっており、飲食店探しでも多用されています。
〇メリット
・視覚から料理や店舗の魅力を伝える事が可能
・若い世代へのアプローチ可能
・インフルエンサーとのコラボによる強烈な拡散力
〇デメリット
・一定数のフォロワーを集めるまで時間がかかる
・集客対策の結果が直接的には見えにくい
・飲食業界はInstagram上での競争が激しく、他店との差別化が難しい
- YouTube
YouTubeと記載しましたが、今後飲食店では「動画広告」が必須になっていくと考えられています。現代の集客対策のトップを走るGoogleが運営しているYouTube。海外のGoogleマップには、動画広告のリンクを貼り付ける箇所ができています。
動画広告の必要性が暗に試されており、今後は日本のGoogleマップにも動画広告が必要と言われる時代が来るであろうと言われています。
〇メリット
・視覚的な魅力を最大限に伝える事が可能
・動画広告は視聴者の興味を引きやすく、コメントやいいねなどのエンゲージメントを促進しやすい
・来店の疑似体験ができ、地下の店舗などでも入りやすさを与えることが可能
〇デメリット
・一定数の閲覧回数を集めるまで時間がかかる
・撮影と編集の作業において専門知識が必要な為、ハードルが高い
・高頻度での投稿が難しくコンテンツ化がしづらい
- グルメサイト
最後に、グルメサイトへの掲載です。ただし、数年前までのように多額の広告費用を投資して、上位表示を目指す必要はないと考えています。
理由としては、
①有料での掲載店舗数が減少したこと
②お店探しではなく予約の受け皿として使われることが多いこと
上記の2点が挙げられます。
①の要因ですが、Googleマップの台頭とコロナの流行によってグルメサイト離れが激化しました。そのため、費用を大きく掛けなくとも上位表示が可能なエリアが増えていると考えられます。
②に関しても、Googleマップの台頭が大きく影響を及ぼしています。各グルメサイトより検索結果で上部にGoogleマップが表示される為、お店探しはGoogleで行われることが大半です。その後、ネット予約を行うためにグルメサイトのページに飛ぶなど、お店探しの入り口がGoogle、着地がグルメサイトといったお客様のウェブ上での動きができています。
〇メリット
・ネット予約による予約の取りこぼしが防止できる
・広範囲のユーザー層へのアプローチが可能
〇デメリット
・グルメサイトに依存しすぎてしまい、各サイトのアルゴリズムの変更によって影響を受けやすくなる
・悪い口コミを書かれた際に対処が難しい
・広告料に準じた表示順位の為、費用がかさむ
まとめ
いかがでしたでしょうか。また数年後には、私がお勧めしている媒体は変わっているかもしれません。ただ現代の集客においてGoogle・SNSは欠かせない存在であることは間違いなく、今後も少なくない影響力を持つ媒体であると考えられます。
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