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節分とは?習わしの意味・由来
2024年の節分は、2月3日(土)です。
節分とは「一年間健康に過ごせるように」という願いを込めて「悪いもの」を追い出す行事とされています。
もともとは、年に4回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉で、漢字の通り「季節の分け目の日」という意味です。いつしか、一年の始まりであり、大切にされていた「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになりました。
節分といえば、2月3日のイメージが強いと思いますが、実は2月2日などにズレる年もあることをご存じでしょうか?日にちは固定ではなく、2021年は、なんと1897年以来124年ぶりに、2月2日が節分でした。ちなみに、今年2024年はうるう年なので、来年2025年の節分は2月2日になります。
地域によって異なる節分
節分は地域によってもさまざまな違いがあることをご存じでしょうか。
豆まきの掛け声
節分と言えば「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆をまいて鬼払いをする豆まきのイメージが強いですが、ちょっと変わった掛け声をかける地域もあります。
旧二本松地域(現在の福島県二本松市)は「福は内、鬼、外」
丹羽という名前の領主がいたため、「鬼は外」だと「お、丹羽外(にわそと)」と聞こえてしまうため、そう聞こえないように「鬼、外」と単語で言うようになりました。
群馬県の鬼石地域は「福は内、鬼も内」
群馬県の鬼石地域は悪い鬼ばかりでなく良い鬼もいると考えられており、「鬼も内」と鬼を招き入れるような掛け声をします。全国で追い出された鬼を招き入れる、鬼にやさしいユニークな行事「鬼恋(おにこい)節分祭」をおこなっていることでも有名です。
紀伊半島や伊勢志摩地域は「鬼は内、福は内」
昔この地域を治めていた領主が九鬼(くき)という名前だったそうで、「鬼は外」とは言えず、「鬼は内、福は内」と言うそうです。
東京都台東区・浅草寺「千秋万歳 福は内」
「千秋万歳(せんしゅうばんぜい」とは長寿を願う意味で使われる言葉。浅草寺では「観音様の前には鬼はいない」という理由で「鬼は外」とは言わずに「千秋万歳 福は内」と言うそうです。
千葉県成田市・成田山新勝寺
千葉県成田山の新勝寺に祀られている不動明王は、鬼さえ改心させる強い力を持っているといわれていることから、「鬼は外」と言わず「福は内」とだけ言うそうです。
「渡辺さん」は豆をまかなくても良い
平安時代に「渡辺綱(わたなべのつな)」という強い武将が鬼退治をしたという伝説が由来です。それ以来、鬼は「渡辺」が怖く、「渡辺」という名前を見ただけで逃げだすので豆をまく必要がないと言われています。
節分は地域ごとに豆や食べ物も変わる!
【北海道、東北地方】大豆ではなく落花生をまく
北海道や東北地方など雪の多い地域やでは、大豆ではなく落花生で豆まきを行います。
理由は諸説ありますが、大豆よりも大きな落花生の方が豆をまいた後に拾いやすく掃除が楽、まいた後に拾って食べても清潔などからと言われています。
節分に食べるべきもの
定番の恵方巻と大豆以外にも、実は地域によって節分に食べる物が違うようです。
こんにゃく
四国などの地域では節分にこんにゃくを食べる習慣があるようです。食物繊維を豊富に含むこんにゃくは、体内の掃除をして悪い物を取り除くとされていることから、胃のほうきや、砂おろしなどと呼ばれています。昔は節分や大掃除の後に、体内に溜まった汚れを出すために食べられていたそうです。
いわし
いわしの臭いや焼いた時に発生する煙は鬼を遠ざけるとされてきました。そのためいわしは食べ物以外にも、いわしの頭を焼き、柊(ヒイラギ)の枝に突き刺して戸口に飾る柊鰯という飾り物としても使われます。
鬼は柊(ヒイラギ)も苦手であるとされているので、魔除の効果が期待されていたようです。
そば
蕎麦と言えば大晦日に食べるものというイメージが強いですが、江戸時代の後期頃までは節分に蕎麦を食べていたようです。旧暦では立春が新年の始まりで、前日にあたる節分は大晦日の位置づけだったからと言われています。
蕎麦は麺類の中でも切れやすいので1年の「厄を断ち切る」という意味や、見た目のように「細く長く生きる」という長寿を願う意味で食べられます。
けんちん汁
関東地方の一部の地域では、節分にけんちん汁を食べる風習があります。けんちん汁の由来は、鎌倉時代に建てられたお寺である建長寺だとされています。建長寺で出される汁という言葉が略されてけんちん汁になり、その呼称が広まったようです。
くじら
山口県では節分にくじらの肉が食べられています。くじらが大きいことから、「志や心が大きくなること」「大きな幸せや成長」など、子どもの健やかな成長を願って食べられることが多いようです。
特色ある節分祭
個性豊かな節分祭も開催されています。
鬼恋(おにこい)節分祭
全国各地で追い払われてしまった鬼たちを、呼び込んでしまう群馬県の鬼石地区のお祭り。
「福は内、鬼も内」と行き場のなくなった鬼たちを優しく迎えます。
箱根神社 節分祭
湖上鬼追いと言い、鬼が芦ノ湖上を水上スキーで逃げ廻ります。逃げた鬼を追って平和の鳥居や船上から豆を投げるそうです。
まとめ
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