コロナ禍にニーズが高まった屋台の開業。高額なテナント料を節約することができ、開業のハードルが低いメリットがあります。
しかし、食品を販売する屋台の場合は、店舗を構える飲食業と同じ資格や許可が必要ということを知っていましたか?
屋台の開業っていっても何から始めればいいの?オープンしてからどうやって運営していけばいいの?
そんなオーナーさんの相談は少なくはありません。
そこで、本記事では、屋台を開業する際に必要なポイントや、開業までの流れについて解説します。
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目次
意外と混同しがち?屋台と露店の違いって知っている?
「屋台」と「露店」は、日本語で似ているようで異なる言葉ですが、微妙な違いがあります。
「屋台(やたい)」は、通常、移動可能な小さな店や売り子が食べ物や飲み物を販売するために使用される仮設の販売スペースを指します。
一般的には、特に夜市や祭りの場で見られることが多く、食品や飲み物を提供するのが一般的です。
通常、屋台はテントや仮設の屋根で覆われ、店主がその場で料理やサービスを提供します。
「露店(ろてん)」も仮設の販売スペースを指しますが、広義には食べ物や商品を販売する様々な種類の仮設店舗を含みます。
屋台よりも広範囲で、例えば古着や雑貨なども扱うことがあります。
広い意味での露店は、食べ物だけでなく、様々な商品やサービスを提供する携帯式の小売店を指すことがあります。
簡単に言えば、屋台は主に飲食物を提供するための移動可能な店で、露店は飲食物以外の商品やサービスも含む移動可能な店といえます。ただし、地域や状況によってこれらの言葉の使用法は異なることがあります。
屋台開業に必要な資金とは?
屋台開業に限った話ではないですが、飲食店を開業しようとするとさまざまな費用が掛かってくるものです。屋台だからそこまで費用は掛からないだろうと考えていては大間違いです!
またどのような業態、どんなコンセプトの屋台を開業するかによっても必要となってくる開業資金は大きく異なります。
ここではそんな屋台開業に必要な資金についてキッチンカー・移動販売の場合と比較し、その説明について記載していきます。
業態ごとの資金
キッチンカー・移動販売の場合
キッチンカーでの開業を検討している場合は、人件費がそこまでかかってこないため、車代、厨房機器、販促費などが費用としてかかってきます。
もともと自宅や店舗を構えている場合は、そこで種を仕込んで販売するため、わざわざ厨房を用意する必要がなく、費用を抑えることができます。
キッチンカー移動販売を開業するのに必要な資金の目安としては300万円~450万円程度で開業することができ、多くの人が集まるイベントにも参加しやすいというメリットもあります。
デメリットとして、一般的な店舗での開業と違い、車での販売となるため保健所の審査、車両の改造による車検などの基準が高くなっています。
屋台の場合
イベントや、祭りなどでよく見かける屋台を利用したたこ焼き屋の開業の場合、初期投資は100万円程度となることが多いです。
店舗型、キッチンカーでの開業方法に比べれば初期投資は格段に安く抑えることができます。
屋台、テント、厨房機器、調理道具を用意することで容易に開業はできますが、祭りなどのシーズンは夏場が多く、タネや、食材などの衛生管理に気を付ける必要があります。
FC・個人
他の飲食店もそうですが、屋台を開業する方法として2つの方法があります。
1つが個人で開業を行う方法、もう一つが、チェーン店などとフランチャイズ契約を行って開業をする方法。ここではその2つの開業方法のメリット、デメリットをそれぞれ説明していきます。
フランチャイズのメリット・デメリット
メリット
・開業支援、店舗経営のノウハウを提供してくれる
・開業後の集客が見込める
デメリット
・あくまで名前を借りての営業となる為、自由度が低い
・ロイヤリティを払う必要がある
個人開業のメリット・デメリット
メリット
・自由度が高く、フランチャイズの型にはまらない営業ができる
・ロイヤリティを払わないため、利益率が高い
デメリット
・開業してからの集客に苦戦する
・開業・経営するためのノウハウを自信で培う必要がある
屋台を開業するために必要な資格・届け出
屋台開業に限った話ではないですが、飲食店を開業するためには「食品衛生責任者」・「防火管理者」の2つ資格を取得する必要があります。
この資格を取得しないで経営をおこなった場合、罰則があるので注意しましょう。
「食品衛生責任者」・「防火管理者」の2つ説明については下記を参考にしてください。
屋台開業に必要な設備とは?
屋台を開業する際には、特定の業態や料理によって必要な設備が異なりますが、一般的な屋台の開業に必要な基本的な設備を以下に挙げてみます。ただし、地域や法規制によって異なる可能性があるため、具体的な地域の規則や要件を確認することが重要です。
- 調理設備:
- ガスストーブや電気コンロ
- 調理器具(包丁、フライパン、なべなど)
- 作業台
- 食材の保管設備:
- 冷蔵庫または冷凍庫
- 保冷バッグや保冷ボックス
- 衛生設備:
- 手洗い設備(流しや手指消毒液)
- 生ゴミ処理用のゴミ箱
- 屋根や覆い:
- 屋根やテントなど、屋外での営業時に天候から保護するための構造物
- 営業に必要な設備:
- 注文を受けるためのカウンターまたはテーブル
- メニュー表示用のボードやポスター
- 顧客が待つためのスペース
- 法規制に関する設備:
- 衛生設備に関する規制を満たすための施設
- 営業に関する許可やライセンス
- 支払い処理設備:
- キャッシュレジスターまたはポイント・オブ・セール(POS)システム
- おつりを収納するための金庫
- 広告とマーケティング:
- 店舗名やメニューを表示する看板
- 顧客に情報を提供するフライヤーや名刺
- トランスポート:
- 移動屋台の場合、車両やトレーラー
これは一般的な屋台の開業に必要な基本的な設備です。地域や業態によっては、追加の要件や特別な設備が必要になる可能性があります。開業前には地元の規則や法律を確認し、必要な許認可を取得することをおすすめします。
中古品の導入
次に中古品の導入についてです。開業費の中で金額を抑えやすい部分です。
テンポスドットコムでは中古の厨房機器を多数取り扱っています。
新品に対してこだわりがない場合は、一度中古のものと新品のものを比較してみるのも良いかもしれません。
屋台開業に必要な立地とは?
屋台を開業する際には、立地は非常に重要な要素です。成功するためには、顧客の立ち寄りやすい場所を選ぶことが重要です。以下は、屋台開業において考慮すべき立地に関する一般的なポイントです。
人通りの多い場所
人々が多く集まるエリアが望ましいです。繁華街や商業エリア、観光地などは一般的に人通りが多いため、顧客が立ち寄りやすい環境です。
競合他社の存在
競合他社の有無や競合店の種類も考慮しましょう。競合が激しい場所であれば、差別化が重要になります。
周辺環境と相性
周辺の店舗や環境との相性も考えるべきです。例えば、コーヒースタンドが多いエリアにアイスクリーム屋台を出すなど、相性が良い組み合わせを見つけると良いです。
イベントやフェスティバル
イベントやフェスティバルなど、特定の期間や場所で大勢の人が集まる機会がある場所も検討してください。こうした場所では、集客が期待できることがあります。
安全性
選んだ立地が安全であることも重要です。顧客が安心して利用できる場所であるかどうか確認しましょう。
規制や許可
当該エリアでの営業に必要な規制や許可を確認してください。屋台の場合、市区町村の条例や保健所の基準を遵守する必要があります。
駐車場や交通アクセス
車でのアクセスがしやすい場所や、周辺に駐車場があるかどうかも検討すると良いです。
これらの要素を考慮して、ターゲットとなる顧客層や提供する商品に合った適切な立地を見つけることが成功の一環となります。
飲食店の集客にいちばん重要になり、立地で売上が変わるともいわれる立地。大手飲食店チェーンの店舗開発の担当者は必ず交通調査や立地調査をおこない、売上予測をしていくほど重要視されています。
立地といっても駅前、ロードサイドでの出店方法、繁華街、住宅街、ビジネス街などの地域の種類などがあります。
いくら味が良くても、立地が悪ければお客さまが来てくれません。徒歩の交通量が多い場所を選ぶことが大切です。
まとめ
ここまで屋台の開業で抑えるべきポイントを説明していきました。
屋台といっても開業にはこれだけの注意を払っていかなければなりません。
出店の仕方、設備、立地などを抑えて、失敗しない屋台開業を目指していきましょう。
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