長年の夢がかない、ようやくオープンさせた飲食店。しかし、開業前も開業後にも頭を悩ます大きな理由は、「様々な経費」にあると言っても過言ではないでしょう。
実際に、日本金融政策公庫という金融機関による2020年度の新規開業実態調査の結果によると2020年度は開業費用の平均額は989万円、開業時の資金調達額は平均で1194万円でした。
そんな大きな開業費用をかけてオープンした後は、少しでも経費を節約し、できる限りお金をかけずに、自分たちでやれることは業者に任せずやっていきましょう。
ここでは、「できる限りお金をかけない」飲食店の手書きメニューのコツをご紹介し、できる限りお金をかけずに自分でやられる皆さんを応援します!
また、売上アップが狙えるポップデザインについても解説します。ポップがどれだけ重要なのかを、飲食店で働いている皆様にご理解いただき、ぜひ活用いただければと思います。
目次
「できる限りお金をかけない」飲食店の手書きメニューのポイントとは?
手書きメニューは、お店の雰囲気や料理の個性を伝え、お客様にアピールする重要な要素です。以下に、手書きメニューの作成において考慮すべきポイントとアイデアを紹介します。
目的を明確に
手書きメニューを作成する前に、目的を明確にしましょう。メニューは、料理の一覧だけでなく、ブランドイメージ、価格設定、お店の特徴を伝えるツールです。目的を明確にすることで、メニューのデザインやコンテンツが整合性を持ち、効果的に機能します。
ペーパーと筆記具の選定
できる限りお金をかけずに手書きメニューを作成するために、適切な紙と筆記具を選びましょう。紙は質感やサイズにこだわり、お店の雰囲気に合うものを選びます。筆記具は、筆ペン、シャーペン、チョークなど、使いやすいものを選んでください。
レイアウトの計画
メニューのレイアウトは重要です。ページの配置、文字の大きさ、フォント、行間、段落の使い方などを検討し、読みやすさを確保しましょう。一般的に、主要な料理名やカテゴリーは大きなフォントで目立たせ、詳細な説明や価格は小さなフォントで掲載します。
カテゴリーの分類
料理を適切なカテゴリーに分類し、メニューを整理しましょう。例えば、前菜、メインディッシュ、デザートなど。これにより、お客様が料理を探しやすくなります。
料理名の魅力的な選定
料理名はメニューの魅力を高める要素です。一般的な名前ではなく、料理の特徴や起源に関連する名前を考えることで、お客様の興味を引くことができます。また、料理名を太字や斜体にするなど、強調することも考慮しましょう。
描画やイラストの活用
手書きメニューには、料理のイラストや描画を追加することができます。これにより、料理のビジュアルイメージを強化し、食欲を刺激します。飲食店の雰囲気に合ったスタイルのイラストを描くか、無料の素材を利用することができます。
プレゼンテーション
手書きメニューは料理そのもののプレゼンテーションの一部と考えましょう。料理の写真を撮ってメニューに掲載することで、お客様に料理のビジュアルを提供できます。写真はスマートフォンなどのデバイスで簡単に撮影できます。
価格設定の明示
料理の価格をメニューに明示することは重要です。価格を隠すことはお客様に不安を与えることがあるため、透明で誠実なアプローチを取りましょう。価格を数字の前に通貨記号として表示し、価格を読みやすく配置しましょう。
特別メニューの強調
特別メニュー、季節限定メニュー、おすすめ料理など、特別な料理を目立たせましょう。これらの料理をハイライトし、お客様の興味を引くために、特別なアイコンやボーダーを使用できます。
色の活用
手書きメニューに色を活用することで、視覚的な魅力を高めることができます。お店のカラースキームやテーマに合った色を選び、背景やテキストに応用しましょう。ただし、色の過度な使用には注意が必要で、読みやすさを損なわないように工夫しましょう。
説明の充実
料理の説明文は、お客様に料理の特徴や美味しさを伝える重要な要素です。説明文を簡潔で魅力的にし、食材の起源や調理方法に触れることで、お客様の興味を引きます。
レビューや評判の掲載
来店されたお客様のレビューや評判を手書きメニューに掲載することも検討しましょう。ポジティブなレビューがあれば、それを引用してお客様に自信を持って料理を注文させることができます。ただし、過度な掲載はメニューを混乱させる可能性があるため、適切に選定しましょう。
記入欄の提供
メニューには、お客様が特別な要望や注文を記入できるスペースを提供することも考えましょう。これは、カスタマイズされた注文を受け入れたり、アレルギー情報を提供したりするのに役立ちます。
複製の作成と保管
手書きメニューを複製し、メニューの摩耗や破損に備えましょう。また、デジタルバージョンも作成し、ウェブサイトやソーシャルメディアプロフィールに掲載することで、より多くのお客様にアクセスしやすくなります。
定期的な更新
メニューは季節や需要に合わせて定期的に更新しましょう。新しい料理の追加や価格の調整を反映させ、お客様に常に新しい体験を提供しましょう。
フィードバックの収集
お客様からのフィードバックを収集し、メニューの改善に活かしましょう。料理の評判や需要に合わせて調整を行い、お客様の期待に応えるメニューを提供しましょう。
以上のアイデアとポイントを考慮しながら、できる限りお金をかけずに手書きメニューを作成しましょう。
手書きメニューはお店の個性を表現し、お客様に魅力的な食事体験を提供する重要なツールです。クリエイティブなアプローチを取り、お店の特徴を際立たせるために工夫しましょう。
ポップの重要性とは?
飲食店に限らず、雑貨屋や本屋でもよくポップを見かけます。
そもそもポップとは何なのか?お店に必要なのか?と思っていませんか?
ポップがどれだけ重要なのか飲食店で働いている皆様にご理解いただければと思います。
そもそもポップとは「Point of purchase advertising」の頭文字をとった言葉になります。
一般的には消費者が商品を購入する場で行われる広告全般を指します。
ポップにはお店や商品の魅力を伝えて購入や注文の意志を決定させる大事な役割があります。
ポップの掲載で売上が上がることも
ポップはきちんと作れば確実に売上に繋がります。
ポップの目的にはいくつか種類があります。
1つ目がお客さんにもう1品注文してもらうためのポップです。
一緒に食べるおすすめメニューや食後のデザートをアピールするものが多いです。
2つ目はお店の一押しメニューをアピールするポップです。
他の店より安い、ここでしか食べられないなど特別なメニューをアピールすることでお客様の再来店につなげられます。
3つ目はLINEのお友達登録やメルマガの登録を促すポップです。
こちらも次回の来店に繋げるためにお客様にお得な情報やイベント情報を配信することができるため効果的です。
4つ目はお店のイベントを案内するポップです。
お客様が見て「お得なイベントをやるならその時にまた来ようかな」と思っていただけます。
飲食店を利用するお客さんの目線
飲食店に行った際にメニューや壁に貼ってある文字などは必ず目に入ります。
「今日は何を食べようかな」と考えている人や「お店のおすすめメニューが食べたいな」と考えている人は少なくありません。
そこにポップがあるともう1品頼んだり、再来店を決断するきっかけとなります。
ポップのデザイン
ポップには様々な種類やデザインがあります。
種類を大きく分けると4つです。
1つ目が「店外ポップ」です。
文字通りお店の外に設置するのぼりやA型看板などが当てはまります。
店外に設置するポップなのでいかにお店の魅力を伝えるかが重要になります。
2つ目は「店内ポップ」です。
店内に設置するポップは種類が豊富です。よく居酒屋などで見かける壁掛けのメニューや、卓上にある三角ポップ、スタンドクリップにポップを挟むスタンドポップなどがあります。
お店のオススメメニューや、LINEやメルマガの追加推奨内容を記載している場合が多いです。
最後に商品周りに掲載する「店内装飾ポップ」です。
例えば店内やレジ前で商品を販売している場合、その商品をより魅力的に見せるために使用します。またバイキング形式のお店や自分でドリンクを作るスタイルのお店だと、オススメの作り方や料理の説明のポップを掲載することもあります。
またお店に掲載するポップにはやはり自分のお店だけのオリジナリティを出した方が特別感が出ます。お店のロゴなどを入れて作成することもおすすめです。
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目を引くデザインの特徴
目を引くデザインではないとポップを掲載しても効果があまり見られない場合があります。
ではどのようなデザインが目を引くのでしょうか。
ポップには商品をオススメするという大事な役割がありますので最低限「商品名・値段」がないといけません。出来れば商品の写真もあったほうがいいでしょう。
「安さ」を売りにしている商品の場合、金額の部分を大きく記載したり目立つ色を使ったりするのが良いでしょう。
「季節のメニュー」の場合、料理の写真や季節感を感じられるイラストや色味を使うのがオススメです。
「お店のオススメメニュー」はこの商品を頼むとこんないいことがあります!と、お客様に頼むメリットをわかりやすくするのもポイントです。
このように目的によってデザインが変わってきます。
飲食店のポップで多いデザイン
飲食店のポップは雑貨屋さんなどと違い、美味しそうに見せることが最も重要になってきます。
そのため「サクサク」「ふわふわ」のように料理の味や食感を想像しやすいオノマトペを入れているものが多いです。
ポップ作成・設置の際に気を付けること
まずポップを作成する際に気を付けることは「綺麗に書く」ということです。
そんなこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ポップが乱雑に書かれていたりあまり美味しそうに見えないと逆効果になってしまうこともあります。
絵や綺麗に書くことが得意ではない方は印刷会社にデザインを依頼するというのも1つの手です。
また設置する際に気を付けなければいけないことは「お客様の邪魔にならないようにすること」です。卓上ポップを設置したことで料理を置く場所が小さくなってしまっていたり、店外ののぼりで店内が見えない、といったことにならないように気を付けましょう。
卓上ポップの場合は料理を置く場所を確保するためにテーブルに貼るシールタイプにしたり、紙ナプキンの入れ物に貼るなどの方法があります。
同じポップをずっと設置しているというのも良くありません。
もう扱っていないメニューのポップや明らかに季節外れのメニューのポップをいつまでも掲載しているとお客様の誤解を招いてしまうことがあります。
定期的に新しいものに入れ替えましょう。
作成方法の種類
では実際にポップを作成する場合はどのように作成すればいいのでしょうか。
作成方法は大きく分けて2つ、「自分で作成する」のか「印刷会社にデザインを依頼する」のかになります。それぞれメリットとデメリットがあります。
自分で作成する場合
「自分で作成する」場合は自由にデザインを決めることができるためお店らしさを全面的に出すことができます。しかし絵や文字を書くことがあまり得意ではないと綺麗なポップを作成することができません。手書きが苦手という方はPowerPointやillustratorを使用して作成するのも良いでしょう。
フリーの素材を利用して綺麗なポップを作成することができます。
この際、フリーでも商用利用可能かどうか確認を忘れないように気を付けましょう。
印刷会社に依頼する場合
「印刷会社にデザインを依頼する」場合はやはり自分で作成するよりも綺麗にポップを作成できるというのが大きなメリットになります。またLINEのQRコードや写真を入れたポップを依頼することも可能です。
ただ多くの会社では決められたサイズや形式の中から選んで作成をすることが多いため、理想のポップが作成できない場合があります。また、印刷会社に印刷まで依頼する場合は最低でも10部からなど、少数印刷することが難しい場合が多いです。
また自分で作成するよりも費用がかかります。
ポップの種類にもよりますがデザインのみで10,000円~が相場です。
ポップを置く効果的な場所
先ほど説明した通りポップには様々な種類とそれに伴って設置場所があります。
お客様の飲食の妨げにならない程度に目立つよう設置しましょう。
特に効果的な場所
飲食店での特に効果的な場所はやはり「卓上」「レジ前」です。
飲食店に来るお客様が一番長い時間を過ごす場所は席です。料理が運ばれてくるまでの間や、飲食をしている間も目からは色々は情報を取り入れます。そこにポップがあるととても効果的です。
もう1つが「レジ前」です。
レジ前にポップがあるとお会計をする際に自然な流れでお客様にご案内をすることができます。
ただ、対応キャッシュレスのシールやキャンペーンの告知、LINEやメルマガ登録のご案内などたくさん置いてしまうと視覚的に情報過多となり逆効果になってしまうため気を付けましょう。
まとめ
以上、「できる限りお金をかけない」飲食店の手書きメニューのコツと、売上アップが狙えるポップについてのまとめでした。いかがでしたでしょうか?
大きな開業費用をかけてオープンした後は、少しでも経費を節約し、できる限りお金をかけずに、自分たちでやれることは業者に任せずやってみましょう!まずは、「できる限りお金をかけない」飲食店の手書きメニュー作成にトライしてみましょう!!
テンポスでは、できる限りお金をかけずに自分でやられる皆さんを応援します!
また、ポップはお店の小さな営業マンとも言われています。魅力的なポップは必ずお客様の心を掴んでくれます。
注意点に気を付けながらポップを作成・設置して売上アップにつなげていきましょう。