ケーキ屋に限らず、お店や商品には必ずそれぞれの「コンセプト」が存在します。
コンセプトを明確にしておかないと、その店がどんな店なのか、何を売りたい店なのかがお客様に伝わらず、失敗に繋がってしまいます。
商品やメニューのこだわりをお客様に伝えるためにも、「コンセプト」は重要な要素です。
本記事では、ケーキ屋開業に向けてコンセプトの作り方や、有名店のコンセプト例をご紹介致します。
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目次
コンセプトとは
コンセプトとは、概念、基本的な考え方のことです。
つまりあなたが「どんなケーキ屋にするのか」という意味です。
お客様からすると「そのお店がどんな価値を提供してくれるのか」ということが入店のきっかけにもなります。
店の軸であるコンセプトが明確になっていないと、開業前も開業後も目的が定まらず、お客様に十分な価値を伝えることができません。
結果的に失敗に繋がってしまいます。
コンセプトの決め方
コンセプトの意味はなんとなく理解できたけど、実際にどうやって決めたらいいか分からないと悩まれる方も多いと思います。
そこでとっておきの考え方を紹介させていただきます。
それが「7W2H」に沿った考え方です。
ビジネスでよく用いられる「7W2H」とは、「Why」「When」「Where」「Who」「Whom」「What」「Which」「How」「Howmuch」のことで、お店の目標を細分化して考える思考法です。
これをおさえることにより、戦略やアイディアの幅が広がり、新しい発想にも繋がります。
What(なにを)・・・提供したいと考えている、メニュー・サービスの特徴
Which(どれを)・・・お店が自信をもっておすすめする看板メニュー
Whom(誰に)・・・ターゲットの設定
Whehe(どこで)・・・出店する店舗のエリア、立地の調査
Why(なぜ)・・・開業理由、創業目的・お客様の来店動機
Who(誰が)・・・必要な従業員数、スタッフはプロかアルバイトかなど
When(いつ)・・・開業時期と営業時間
How(どうやって)・・・接客、サービス、集客、販売促進、提供方法の手段
How much(いくらで)・・・開業にかかる資金や設定する客単価の決定
有名ケーキ屋のコンセプト例7選
コンセプト作りで大切なことは、お客様がどんなお店かすぐにイメージでき、分かりやすい言葉にすることが大切なポイントです。
「お客様がお店に行きたくなる理由」を考え、それから価格帯・スイーツのジャンル・店内の雰囲気、場所などの方向性を決めていくとスムーズに進みます。
ここでは有名ケーキ屋のコンセプトをご紹介致します。
コンセプト作りで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
キルフェボン
キルフェボンは、旬のフルーツをふんだんに使用したタルトのお店です。
キルフェボン(Qu’il fait bon)とはフランス語で「なんていい陽気なんだろう!」という意味。
天気のいい日に伸びをするような気持ちの良い時間を過ごしてほしい、ケーキを選ぶ楽しさをお客様にも感じてほしい、というあたたかい願いが込められています。
HARBS(ハーブス)
ハーブスは、ハンドメイドとフレッシュネスを追求したカフェです。
心の底から「おいしい!」とお客様に感じていただきたいということが、ハーブス創業当時からの思いです。
お店で過ごす喫茶の時間を通じて、お客様に幸せなひとときを過ごしていただきたいという願いが込められています。
「1個食べて、心まで満たせるケーキとはどんなものか」
この問いかけがハーブスのケーキづくりの出発点です。
甘さの加減や空気の抱かせ方、素材の性質を研究し、大きくても食べられるレシピにたどりつきました。
パティスリー・サダハルアオキ・パリ
パティスリー・サダハルアオキ・パリは現在、世界で最も注目される日本人パティシエの一人の青木定治さんがサンジェルマンにて開店したケーキ屋。
青木定治さんのお菓子づくりの根底に流れる基本姿勢は、「お菓子を通して人を喜ばせたい。時に驚きと共に、時に感動と共に、人を楽しませたい」というもの。
また、お菓子づくりにおいては、「生地を食べてもらうためのお菓子」を信条としています。
果実園
果実園は市場で仕入れた新鮮なフルーツを使ったスイーツやサンドウィッチがいただける、フルーツパーラーです。
果実園は、果物は特別なものではなく、生活に密着したものであると考えています。
お客様に「常に身近に果実(フルーツ)を感じていただきたい」という願いで、常日頃から手ごろな価格で旬のおいしいものを提供するように心がけています。
ヴィタメール
ヴィタメールはベルギー発のパティスリーです。
「選び抜かれた最高の素材で仕上げたおいしさを目の届く範囲だけに届けたい」
創業者アンリ・ヴィタメールの、本当においしいものを一番良い状態で味わってもらいたいという強い信念がそこにはあります。
日本店は世界ではじめて2号店として認められた店舗です。
四季豊かな日本と日本人のもつ味覚に合わせたオリジナルレシピの創造をプラスして、新しい伝統をこの偉大なる歴史に刻み込んでいます。
パティスリー雪乃下
パティスリー雪ノ下は鎌倉に本店を構える、マカロンで有名なケーキ屋です。
お客様の楽しい時間の中に雪乃下のお菓子が花を添える、そんな形でお客様の側に寄り添うことができたならという思いがあります。
ラデュレ
ラデュレはフランス・パリで創業されたカフェ併設のパティスリーです。
色とりどりのスイーツと可愛らしい雰囲気の店内が女性に大人気となっております。
ラデュレのコンセプトは、一粒の砂の中に宿る愛らしい世界やワイルドフラワーの咲く華やかで美しい楽園のシェアです。
魔法の言葉と夢のような旅、甘美で優雅な物語の世界をお客様に提供したいという思いがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ケーキ屋を開業するにあたり、コンセプトを明確にすることは重要な要素の一つです。
コンセプト例で紹介したように、お店にはそれぞれのお客様への「思い」があります。
お店の魅力をお客様にはっきりと伝え、お店のファンを増やし、長く愛されるお店づくりをしていきましょう。